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【7/24】ブレント原油100ドル突破──フーシ派サウジタンカー2隻攻撃・紅海に新たな戦線と日本の「原油高×円安」二重苦を中立整理

公開日:2026 年 7 月 24 日(金)/ カテゴリ:今日のニュース / 読了時間:約 8 分

📌 結論(3行サマリ)

🛢️ 1. 何が起きたか──「紅海」という新たな戦線

当サイトは7月20日付けの記事で、米・イラン衝突を起点としたブレント原油$90突破とホルムズ海峡リスクを整理した。今回はそれとは地理的にも主体的にも異なる新局面だ。

フーシ派はイランの支援を受けるイエメンの武装組織であり、ホルムズ海峡(ペルシャ湾口)ではなく、紅海南端のバブ・エル・マンデブ海峡(「涙の門」)周辺を活動拠点としている。同海峡はアフリカのジブチとイエメン本土の間に位置し、スエズ運河への入口にあたる。EIAの推計では世界の原油輸送量の約12%がこの海峡を通過している(出典:EIA「The Bab el-Mandeb Strait is a strategic route for oil and natural gas shipments」)。

今週フーシ派は「サウジアラビアに対する海上封鎖」を宣言した。7月22〜23日(現地時間)、サウジの石油タンカーEncheliaとLaylaがドローンと弾道ミサイルで攻撃を受け、少なくとも7隻の民間船がバブ・エル・マンデブ通過を回避して迂回路をとったことを安全保障シンクタンクISW(戦争研究所)が確認している(出典:CNBC「Houthis deploy missiles and drones to attack ships in southern Red Sea」2026-07-22)。トランプ大統領はAxiosとのインタビューで「イランに対する大規模攻撃を検討している」と語り、「今後のフーシ派攻撃についてイランが責任を負う」と表明した(出典:CNBC「Trump says U.S. will hold Iran responsible for Houthi attacks」2026-07-23)。

ホルムズ海峡(ペルシャ湾口・世界原油輸送量の約20%)とバブ・エル・マンデブ海峡(紅海南端・同約12%)は別の海峡だ。前者は7/20当サイト記事で整理した米・イラン衝突の舞台であり、後者は今回のフーシ派攻撃の新たな戦線。両方が同時に緊張することは、グローバルなエネルギー輸送全体に異なる角度からリスクが加わることを意味する。

📈 2. なぜ$100突破に至ったか──3週間+49%の急騰経緯

今回の原油急騰は7/2の安値から積み上がってきた複合的な要因の結果だ。

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時期主な出来事ブレント原油
7月2日 ホルムズ海峡が一時再開、売り圧力 WTI $67.74(当サイト7/6記事)
7月7〜8日 米・イラン衝突再発・停戦合意崩壊、ホルムズ付近でタンカー攻撃 ブレント約$78(当サイト7/9記事)
7月11〜15日 米CENTCOMが複数夜連続でイラン施設を攻撃、ホルムズ通過量が-52%に急減 ブレント週間+14%超(Al Jazeera)
7月20日 ブレント$90突破(当サイト既報) ブレント約$90(barchart.com)
7月22〜23日 フーシ派がサウジタンカー2隻を紅海で攻撃・海上封鎖宣言、心理的節目$100を突破 ブレント$100.65(Yahoo Finance, Seeking Alpha)

ブレントは7月2日からわずか3週間で約+49%上昇した。攻撃主体はホルムズ海峡での米・イラン直接衝突に加え、紅海でのフーシ派による「代理戦争」として拡大しており、地政学的リスクの「複層化」が価格を押し上げている(出典:Washington Post「Oil prices leap after Houthi attacks in Red Sea」2026-07-23 / NBC News「Oil surges to $100 per barrel after Red Sea attacks」2026-07-23)。

🇯🇵 3. 日本への影響の考え方──3シナリオ(🟢🟡🔴)

日本は原油輸入の約94%を中東に依存しており、主要な輸送ルートはホルムズ海峡経由のインド洋だ(出典:当サイト7/20記事、investinglive.com 2026-06-17)。バブ・エル・マンデブ(紅海)は主に欧州・アフリカ向けルートのため、日本への直接のタンカー航路への影響は今のところ限定的とされている。しかし原油価格はグローバルな需給で形成されるため、紅海封鎖懸念は直接的にブレント・WTI価格を押し上げ、日本の輸入コストに跳ね返る。さらに円安(ドル円163.99円)が重なることで「二重苦」の構図が生まれている。

シナリオA(外交解決・緩和):トランプ外交圧力、国際社会の仲介、フーシ派・サウジの停戦合意が進めば原油供給懸念が後退し価格が安定化する方向もありうる。ただしこれまでの経緯(6月停戦合意崩壊、複数次の違反)を考えると、単純な楽観視には慎重な見方も根強い。
シナリオB(現状維持・高止まり):紅海リスクが部分的に続く一方で全面封鎖には至らず、ブレントが$90〜$105程度で高止まりするケース。日本の輸入コスト増大→企業業績・家計負担→日銀7/31会合でのインフレ評価の引き上げ、という連鎖が意識される。
シナリオC(エスカレーション):フーシ派がバブ・エル・マンデブを実質的に封鎖し、ホルムズ海峡リスクとの「二重封鎖」が現実化する場合。世界的な原油供給不足→$120超も視野に入りうるとの見方が一部にあるが、先行きの価格を断定することは困難であり、本記事は特定の方向性を予測するものではない。

💹 4. 主要市場への波及(7月23〜24日時点)

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資産数値(報道ベース)出典・時点
ブレント原油 $100.65(一時$101超) Yahoo Finance / Seeking Alpha 2026-07-23
WTI原油 $93台(約+7%) 外為どっとコム 2026-07-24
ドル円 163.99円(1986年11月以来の円安) 外為どっとコム 2026-07-24
日経平均(7/24終値) 64,611.15円(前日比 -1,811.45円、-2.73%) 日本経済新聞 2026-07-24 / ゴールドオンライン
米国株(7/23終値) S&P500 7,408.30(-1.21%)、Nasdaq 25,137.69(-2.15%)、Dow 51,711.65(-0.97%) Bloomberg「Stock Market Today: Dow, S&P Live Updates for July 24」2026-07-23

7月24日の日経平均は-1,811.45円と大幅反落し、64,611.15円で引けた(出典:日本経済新聞「日経平均終値1811円安 イビデン4%安が映す『AI特需』の持続懸念」2026-07-24)。下落要因は中東地政学リスク(原油高→インフレ懸念)と前日の米半導体株安(Alphabet -7%・Tesla -14%)が複合した。業種別では医薬品・海運・保険・鉱業が値上がりした一方で、半導体・電気機器・非鉄金属が下落した(出典:株式新聞Web「日経平均2080円安、マイナス寄与上位はアドバンテス、東エレク、ソフバンG」2026-07-24)。

原油100ドル台と1986年11月以来の円安(ドル円163.99円)が重なる場合、日本のエネルギー輸入コストは「ドル建て原油高」と「円安による支払い増」の両面から圧迫される。この構図を「二重苦」と表現する報道が複数見られる。ただし企業や家計への具体的な影響は業種・契約形態・ヘッジ状況によって大きく異なるため、一律には論じられない。

🔍 5. 日本投資家が注視すべきチェックポイント

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【免責事項】 本記事は情報提供のみを目的としており、金融商品取引法に定める投資助言・特定金融商品の売買推奨には該当しません。掲載された価格・数値・情報は報道ベースであり、正確性・完全性を保証するものではありません。将来の価格・市場動向を予測または断定するものではなく、実際の投資においては元本損失リスクを含む様々なリスクが存在します。投資判断はご自身の責任において行い、必要に応じて金融機関または資格ある専門家にご相談ください。本記事の内容は予告なく変更・削除されることがあります。

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