📊 MarketWatch AI
日本人投資家のためのマーケット情報サイト
📚 解説記事

🧾 成行・指値・逆指値とは?株の注文方法の違いと使い分けを図解

公開日:2026年6月24日 / 読了時間:約10分 / カテゴリ:投資の基礎知識
⚡ この記事を30秒でわかるサマリー

株を売買するときの「注文の出し方」は主に3つ。どれを使うかで、約定のしやすさと価格のコントロールが変わります。

成行(なりゆき)
価格を決めず
「いくらでもいいから今すぐ」
🎯
指値(さしね)
価格を決めて
「この値段なら買う/売る」
🛡️
逆指値(ぎゃくさしね)
条件を決めて
「○円になったら発注」

ざっくり:成行=速さ優先/指値=価格優先/逆指値=損切り・自動売買の味方

1. 注文方法とは(「いくらで」を伝える指示)

株を買う・売るとき、証券会社の画面で「何株を」「いくらで」「いつ」注文するかを指定します。このうち「いくらで(どんな条件で)」の出し方が 注文方法 です。同じ銘柄を同じ株数買うのでも、注文方法を変えるだけで「すぐ約定するか」「いくらで約定するか」が変わります。

約定(やくじょう)とは、注文が成立して売買が成立すること。「約定する=取引が成立する」、「約定しない=注文が通らず取引が成立しない」と覚えておきましょう。

2. 成行注文:速さ優先

成行注文は、価格を指定せず「今ある一番有利な価格で、すぐに」売買する注文です。「いくらでもいいから、できるだけ早く買いたい/売りたい」ときに使います。

MERIT
○ メリット:約定しやすい(速い)

相手さえいればすぐに約定しやすい注文です。「どうしても今、手に入れたい/手放したい」場面で頼りになります。

DEMERIT
× デメリット:価格が想定とズレる(スリッページ)

約定価格を指定しないので、思ったより高く買ってしまう/安く売ってしまうことがあります。これをスリッページ(滑り)と呼びます。特に出来高が少ない銘柄や薄商いの時間帯は、価格が大きく動いて不利になりやすいので注意です。

3. 指値注文:価格優先

指値注文は、「この価格(以下で買う/以上で売る)」と値段を指定する注文です。価格を自分でコントロールできます。

🎯 指値のしくみ(例)
注文意味約定する条件
買い 指値 1,000円1,000円以下でなら買う株価が1,000円以下に下がったとき
売り 指値 1,200円1,200円以上でなら売る株価が1,200円以上に上がったとき
MERIT
○ メリット:希望の価格で売買できる

この値段までは出したくない」という上限・下限を守れます。指定より不利な価格で約定することはありません。

DEMERIT
× デメリット:約定しないことがある

株価が指定した値段まで来なければ、いつまでも約定しません。「あと1円届かず買えなかった」「下がるのを待っていたら、そのまま上がってしまった」といった機会損失が起こり得ます。

4. 逆指値注文:損切り・自動売買の味方

逆指値注文は、「株価が○○円以下になったら売る」「○○円以上になったら買う」という、条件付きの注文です。名前のとおり、指値と"逆"の発想で使います。

ふつうの指値は「安く買う・高く売る」ための注文。逆指値は「これ以上下がったら(損切りで)売る」「上抜けたら(勢いに乗って)買う」ための注文です。あらかじめ条件を仕込んでおけば、相場に張り付いていなくても自動で発注されます。

🛡️ 逆指値の代表的な使い方
使い方注文例狙い
損切り(ストップロス)1,000円で買い → 逆指値 売り 920円下がったら自動で損切り。損失を限定する
利益確保(トレーリング)含み益が出たら逆指値を切り上げる利益を守りつつ伸ばす
ブレイク狙いの買い逆指値 買い 1,100円(高値超え)勢いがついてから乗る
逆指値の最大の価値は「感情を挟まずに損切りできる」こと。下がっている最中は「もう少し待てば戻るかも」と決断が鈍りがち。買う前に逆指値で損切りラインを置いておけば、迷わず機械的に切れます。損切りの考え方は 損切りの技術 で詳しく解説しています。

5. 3つの比較表

⚖️ 成行・指値・逆指値の比較
項目成行指値逆指値
価格の指定しないする条件(トリガー)を指定
約定の確実性高い低い(届かないと未約定)条件成立で発注
価格コントロール弱い(滑る)強い中(発動後は成行/指値)
得意な場面確実に約定したい有利な価格で待つ損切り・自動売買・ブレイク
主な弱点スリッページ機会損失滑り(発動が成行のとき)

6. 場面別の使い分け

🎯 こんなときは、この注文
  • どうしても今すぐ約定したい(流動性の高い大型株・寄り付きで建てたい)→ 成行
  • 価格にこだわりたい・押し目を待ちたい(少しでも有利に・薄商いで滑りたくない)→ 指値
  • 損切りを自動化したい・相場に張り付けない逆指値(売り)
  • 高値を超えてから勢いに乗りたい逆指値(買い)
多くの証券会社では、「新規の買い注文」と「逆指値の損切り注文」をセットで出すこともできます(注文方法の名前は会社により異なります)。エントリーと同時に損切りラインを置いておくと、感情に左右されずリスク管理ができます。

7. 実践の注意点(滑り・ストップ高安)

薄商いの時間帯・銘柄での成行は要注意。 買い手・売り手が少ないと、成行注文が想定外の価格で約定して大きく滑ることがあります。薄商いになりやすい夏枯れ相場などでは特に。詳しくは 夏枯れ相場とは も参考に。

8. まとめ

本記事は情報提供を目的とした一般的な教育コンテンツであり、投資助言や特定の銘柄の売買推奨ではありません。注文方法の名称や仕様は証券会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
広告
DMM CFD
DMM CFD
🎁 無料PDFプレゼント

登録特典『投資をはじめる前の基礎チェックリスト』(PDF)を無料プレゼント

初心者が確認したい12項目のチェックリスト(PDF)を無料ダウンロード。さらに毎週の相場振り返りと注目ポイントをメールでお届けします。登録無料・1クリックで解除OK・投資助言ではありません。