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🔬 数字で見る、話題の企業
⚠️ 本記事は公開情報(有価証券報告書等の一次情報)に基づく情報提供であり、特定銘柄の売買推奨や投資助言ではありません。目標株価の提示や将来の業績・株価の予測は行っていません。投資には元本割れリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いします。

🔬 オリエンタルランド(4661)を数字で見る|テーマパークとホテルの収益・投資計画・会社自身が挙げるリスクを有価証券報告書で確認

公開日:2026年10月22日 / 読了時間:約24分 / カテゴリ:数字で見る企業(第24回・日本株)

「数字で見る、話題の企業」シリーズ第24回は、千葉県浦安市の舞浜エリアで、2つのテーマパーク(東京ディズニーランドと東京ディズニーシー)とホテルなどを経営・運営する、株式会社オリエンタルランド(証券コード4661、以下「オリエンタルランド」)を取り上げます。当サイトには、この会社を2026年6月1日に取り上げた記事があります。そこで今回は、最初に「前回の記事のその後」として、前回の記事に載せた数字と、いまの数字を並べます。このシリーズの狙いは「この会社の将来性を、自分で見積もれる状態」を作ることで、上がるか下がるかの結論は書きません。会社が金融庁の開示システム(EDINET)に提出した有価証券報告書(上場会社が決算期ごとに金融庁へ出す、事業や決算をくわしく書いた報告書。以下「有報」。第66期・2025年4月〜2026年3月)と、証券取引所を通じた適時開示をもとに、⓪前回の記事のその後 ①事業の中身 ②事業のつながりの中での位置 ③歴史 ④直近の決算の数字 ⑤会社自身が挙げるリスク ⑥上がる材料・下がる材料を対で並べ、⑦次に何を見ればよいかを整理します。初めて出てくる言葉は、その場で説明します。

📌 30秒でわかるこの記事
  • 2025年度(2026年3月期・第66期)の連結の売上高は約7,045億円(前期比+3.7%)で、会社は「過去最高」と書いています。一方、営業利益(本業の利益)は約1,684億円(同−2.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は約1,219億円(同−1.8%)でした(日本基準・連結=グループ全体の数字)。会社は、売上は増えたが人件費や諸経費の増などで利益は前期より減った、と説明しています
  • 2つのパークの入園者数は約2,753万人で、前年同期比99.9%(会社は「ほぼ同様」と表現)でした。ゲスト1人当たり売上高は、アトラクション・ショー、商品販売、飲食のすべてで増え、会社は「過去最高の水準」と書いています。売上高の約8割(80.7%)はテーマパーク事業です
  • 会社は、2027年に開業予定の新しいアトラクションとエリアの一新、2028年度に就航予定のクルーズ事業(投資予算 約3,300億円)などの計画を開示しています。この記事は有報(2026年3月期)と適時開示だけを根拠にしていて、2026年4月以降の四半期の決算は扱っていません。「上がる材料」「下がる材料」を各5件ずつ、出典付きで対に並べます。買い時かどうかの結論は書きません
💡 なぜオリエンタルランドか(選定根拠):本シリーズは日本株を中心にする方針で、直近3本はすべて日本株でした。当サイトが機械的に集計する候補データ(edinet-yuho.json の candidates[]=直近14日の日本株ランキング〈値上がり・値下がり・出来高急増〉に2回以上登場した銘柄。2026-10-22 00:35 生成)は、オリエンタルランドの登場を2026年10月8日・10月15日の2回と数えています。最後に登場した日から中3営業日以上あいていること(「熱が残っているうちは書かない」ルール。同データの cooled: true)、有報の本文が取得できていること、当サイトの2026年9月・10月のニュース記事にこの会社の言及がなく14日以内に重ならないこと、本シリーズの直近の回と重ならないことを確かめたうえで、候補の中の1社として選びました。

当サイトには、この会社を取り上げた既刊の記事があります(2026年6月1日公開。こちら)。そのため、最初の節で「前回の記事のその後」を扱います。ランキングに登場した理由(なぜ値上がり・値下がり・出来高の増加があったか)は、一次情報で確かめられないため書きません。
数字の出どころと確認日(2026-10-22):決算の数字は、有価証券報告書 第66期(2025年4月1日〜2026年3月31日、2026年6月25日提出)(同じ書類のPDF:EDINET公式のダウンロード)から引いています。オリエンタルランドは3月決算で、これが確認日の時点でいちばん新しい通期の報告書です。2026年9月以降の出来事は、TDnet(東京証券取引所の適時開示サイト。適時開示=上場会社が、株価に影響しうる情報を証券取引所を通じてすぐに公表する仕組み)の一覧で確かめました。当サイトが一覧を閲覧できた2026年9月13日〜10月22日(40日分・142ページ)を、社名ではなく証券コード(46610)で全ページ検索したところ、オリエンタルランド自身の適時開示は0件でした(2026年9月12日以前の一覧は、閲覧できませんでした)。この記事は有報と適時開示だけを根拠にしていて、2026年4月以降の四半期の決算は扱っていません。検索の結果、2026年7月30日付の東京証券取引所の開示資料(第1四半期決算短信〈決算の要点を早く知らせるために証券取引所へ出す書類〉とみられるファイル名)があることまでは分かりましたが、当サイトの調査環境ではその資料のサイトへの接続が拒否され、会社のIRサイトにも接続できなかったため、原文を読めていません。そのため、その期間の数字や、会社がその時点で示した業績の予想は書いていません。この記事の決算の数字は2026年3月期までのものです。最新の数字や会社の業績の予想は、会社のIRサイトやTDnetの最新の開示でご確認ください。億円の数字は、有報の「経営者による分析」に百万円単位で書かれている数字を、当サイトが億円に直したもの(億円未満四捨五入)で、「約」を付けています。会社が文章に書いている言葉は、会社の書き方のまま引いています。なお、有報の「重要な後発事象」(決算日のあとに起きた、決算の数字には入っていない重要な出来事)は、子会社の設立の1件だけです。株式分割は、2023年4月1日付(1株を5株に)が有報に載る最後です。この記事の1株当たり当期純利益は、有報がこの分割を反映して5期とも同じ基準にそろえた数字です。1株当たり配当額(14円・15円)は分割後の期の数字です(有報の5期の表のうち、分割前の第62期・第63期の配当額は分割前の基準のままです)。

⓪ 前回の記事のその後

当サイトは2026年6月1日に、オリエンタルランドを取り上げた解説記事を公開しています(前回の記事)。前回の記事は報道や解説サイトの数字をもとに書かれていて、有報が提出される前(有報の提出は6月25日)の記事でした。ここでは、前回の記事に載っている数字を3つ取り出し、有報の数字と並べます。前回の記事の評価や見立ては引用しません。並べるのは数字の事実だけです。

項目前回の記事(2026年6月1日公開)に載っていた数字有報の数字(第66期・2026年6月25日提出)並べて分かること
入園者数(2つのパークの合計)2,756万人(2025年3月期)、2,753万人(2026年3月期)27,534千人(約2,753万人)・前年同期比99.9%2026年3月期の人数は一致。有報は前年の人数を書かず、前年同期比の99.9%と「ほぼ同様」という言葉で示している
売上高の増加率「売上+2.9%」(2026年3月期)連結の売上高 7,045億円は前期比+3.7%。テーマパーク事業の売上高 5,683億円は同+2.9%有報で+2.9%と書かれているのはテーマパーク事業の売上高の増加率で、連結の売上高の増加率は+3.7%
株価収益率(PER)約36倍(2026年3月期)36.3倍(有報の連結の「主要な経営指標等の推移」。2026年3月31日の株価で計算した倍率で、この記事の公開日の株価での倍率ではありません)ほぼ同じ数字。この記事は、この倍率が高いか低いかの評価はしません。※PERは、株価が1株当たり当期純利益の何倍かを表す倍数

出典:前回の記事=guide-oriental-land-2026-06.html(2026年6月1日公開、本文の表)/いまの数字=有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「主要な経営指標等の推移」(2026-10-22確認)。前回の記事の数字は、記事に書かれていたとおりに引いています。前回の記事は2026年3月期の営業利益について「減益」と書いていて、有報の営業利益は168,413百万円(前期比2.1%減)でした。

その間に起きたこと(前回の記事の公開日、2026年6月1日以降。有報・TDnetの一覧・検索結果で確かめられた範囲のものだけ。確かめられた範囲は各行に書いています):

1️⃣ オリエンタルランドはどんな会社か

有報の「事業の内容」によると、オリエンタルランドのグループは、提出会社(オリエンタルランド自身)、連結子会社13社、関連会社3社、その他の関係会社1社で構成され、「テーマパーク及びホテルなどの経営・運営を主たる事業」としています。報告セグメント(会社が業績を管理・開示するときの事業の区分)は「テーマパーク」と「ホテル」の2つで、このほかにイクスピアリ(商業施設)の経営・運営、モノレールの経営・運営などを「その他」としています。連結の従業員数は11,207人(2026年3月31日現在・前期末は10,507人。ほかに平均臨時雇用者数が17,651人)です。会社は「経営環境」の項で、「当社グループの事業は舞浜エリアを中心に、テーマパーク事業やホテル事業などを展開しており、売上高及び営業利益の8割以上をテーマパーク事業が占めております」と書いています。独自の競争優位性として、「まず都心に近い立地に広大な土地を自社で所有していることや、〔米国のライセンス元企業〕とのライセンス契約が挙げられます」と書いています(〔 〕内は当サイトによる一般名への置き換え。出典:有価証券報告書 第66期「事業の内容」「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」「主要な経営指標等の推移」、2026-10-22確認)。

💡 用語メモ:連結は、親会社と子会社などをまとめて1つの会社とみなした、グループ全体の数字です。営業利益は、売上高から、売上にかかった費用(売上原価)と、販売や管理にかかった費用を引いた、本業の利益です。経常利益は、営業利益に、利息の受け取りや支払いなどの本業以外の収益・費用を加減した利益です。セグメント利益は、事業の区分ごとの営業利益ベースの利益です。日本基準は、日本の会計のルールです。
事業区分主な事業内容(有報の記載)売上高(2025年度)構成比前期比セグメント利益前期比
テーマパークテーマパークの経営・運営約5,683億円80.7%+2.9%約1,305億円−7.1%
ホテルホテルの経営・運営約1,190億円16.9%+7.8%約369億円+20.9%
その他イクスピアリの経営・運営、モノレールの経営・運営ほか約171億円2.4%+2.3%約5億円−22.9%

出典:有価証券報告書 第66期「事業の内容」「経営者による分析」「セグメント情報」(2026-10-22確認)。売上高は外部顧客への売上高、セグメント利益は営業利益ベースの数字(百万円単位の表を当サイトが億円に直し、構成比は連結の売上高 704,539百万円に対する割合を当サイトが計算。四捨五入のため合計が合わない箇所があります)。前期比の率は有報の記載です。3区分のセグメント利益の合計に、調整額(セグメント間取引消去・約6億円)を加えたものが連結の営業利益(168,413百万円)です。

オリエンタルランドの2025年度(2026年3月期)の事業区分ごとの売上高と、事業区分ごとの利益(セグメント利益) 上:事業区分ごとの売上高(連結・2025年度・単位:億円・構成比は当サイトの計算) テーマパーク 5,683(80.7%) ホテル 1,190(16.9%) その他(商業施設など) 171(2.4%) 合計は連結の売上高 7,045億円です(四捨五入のため3つの合計とは1億円ずれます)。 下:事業区分ごとのセグメント利益(営業利益ベース・2025年度・単位:億円) テーマパーク 1,305 ホテル 369 その他(商業施設など) 5 3区分の合計に調整額(約6億円)を足したものが連結の営業利益 1,684億円です。上と下は目盛りが違います。
▲ 有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「セグメント情報」の数字(百万円)を億円に換算して作成(億円未満四捨五入、2026-10-22確認)。構成比は当サイトの計算です。※概念を示すイメージ図です。

テーマパーク事業の売上高の内訳は、アトラクション・ショー収入が約2,895億円(前期比+2.3%)、商品販売収入が約1,673億円(同+3.2%)、飲食販売収入が約984億円(同+6.0%)、その他の収入が約131億円(同−7.2%)です。ホテル事業のうち、ディズニーホテル(ライセンス元のブランドを使ったホテル)の売上高は約1,096億円(同+8.0%)です。大株主の状況(2026年3月31日現在・自己株式を除く発行済株式に対する割合)では、鉄道会社の1社が20.00%でいちばん大きく、次いで信託銀行の信託口が10.57%です(出典:同有報「大株主の状況」)。

2️⃣ テーマパークとホテルの運営のつながりの中のどこにいるか

次にどれが来る・上がる・下がるという話ではなく、オリエンタルランドが、テーマパークとホテルを運営する仕事のつながりのどこに立っているかを地図にして示します。答え(次はどれか)は渡しません。地図だけを渡します。この事業は、土地、ライセンス元の作品やブランド、建設や機器やシステムなどを用意し、それをもとに自社でパークとホテルを運営し、来園者や宿泊客に提供する、という流れの中にあります。

オリエンタルランドの位置。土地、ライセンス元の作品やブランド、建設や機器やシステムの会社を用意する側から、テーマパークとホテルを自社で運営するオリエンタルランドグループ、来園者や宿泊客や周辺の交通や宿泊や飲食につながる流れ。全体は景気や人口の動きや自然災害などの影響を受ける テーマパークとホテルの運営のつながりの中での位置(色の濃い枠=オリエンタルランドグループの事業) ① 事業に必要なものを用意する側 広い自社所有の土地 千葉県浦安市の舞浜エリア ライセンス元の作品・ブランド ライセンス契約にもとづく 建設・機器・システムの会社 設備投資額 862億円(連結) ② オリエンタルランドグループが立っているところ ライセンス契約のもとで、テーマパークとホテルを自社で経営・運営する会社 売上高 テーマパーク 5,683億円・ホテル 1,190億円・その他 171億円(連結・2025年度) 営業基盤=千葉県浦安市の舞浜エリア(有報:事業基盤はほぼ舞浜に集中) 連結の従業員数 11,207人(2026年3月末) 入園者数 2,753万人(2025年度・2つのパークの合計) ③ サービスを受ける側・つながる側 来園者・宿泊客 国内のゲストが多くを占める 周辺の交通・宿泊・飲食 一般的な説明です 新しい事業(クルーズ) 2028年度に就航予定 外側の枠組み:人口の動き・経済環境・自然災害・感染症など 会社が有価証券報告書の「経営環境」「事業等のリスク」で挙げているもの つながりが弱まる条件:入園者数の減少・投資の遅れや費用の増加・舞浜での災害など 会社自身が有価証券報告書の「事業等のリスク」で挙げているもの(この記事の5節) ※矢印は「お金や取引が流れる方向」を示す事実の関係です。 業績や株価が連動する方向を示すものではありません。
▲ テーマパークとホテルの運営のつながりの中でのオリエンタルランドグループの位置(概念図)。流れの並びは一般的なしくみを簡単にしたもので、有報の言葉ではありません。色の濃い枠は、有報の「経営者による分析」「セグメント情報」などで確認できる数字です(2026-10-22確認)。白い枠は役割の一般名で、特定の会社や機関を指すものではありません。※概念を示すイメージ図です。

オリエンタルランドがこのつながりの「用意したものをもとに運営する」位置に立っている根拠は、会社自身の開示にあります。事業の売上のほとんど(テーマパーク80.7%・ホテル16.9%)は、パークとホテルの運営から生まれています。有報の「設備の新設、除却等の計画」には、スペース・マウンテンと周辺エリアの一新(予算金額 70,500百万円・既支払 43,289百万円・完成予定 2027年)と、クルーズ事業(予算金額 330,000百万円・既支払 24,282百万円・完成予定 2028年度)が載っています(出典:有価証券報告書 第66期「設備の新設、除却等の計画」「経営者による分析」、2026-10-22確認)。

このつながりが弱まる条件も、会社自身が有報で挙げています。国内の人口の動きや経済環境の変化による入園者数と売上高の減少(リスク①)、テーマパーク事業の成長が鈍った場合に「他に成長のドライバーとなる事業を持たない」こと(リスク⑦)、クルーズ事業の開業の遅れ(リスク⑧)、設備投資コストの高騰(リスク⑨)、そして「事業基盤はほぼ舞浜に集中」しているため、舞浜周辺の大地震などが起きた場合の影響(リスク⑩)です(出典:同有報「事業等のリスク」、2026-10-22確認)。

産業のつながりがあることと、株価が連動することは別です。同じ工程にいる会社でも、業績も株価も会社ごとに大きく異なります。ここでお伝えしているのは産業構造の事実であって、値動きの予想ではありません。投資の判断は、かならずご自身の責任で行ってください。

3️⃣ 歴史年表——事実で確認できる出来事

各行に、クリックして確かめられる出典を付けた事実の年表です。原因を決めつけたり物語にしたりはせず、確認できる出来事だけを並べています。この年表は、有価証券報告書だけで作っています(Wikipediaなどの二次情報は使っていません)。ライセンス元の会社名は、この記事では「米国のライセンス元企業」と書いています。

年月出来事出典
1960年7月千葉県浦安沖の海面を埋め立て、商業地・住宅地の開発と大規模レジャー施設の建設を行うことを目的に、資本金2億5,000万円で設立有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
1975年11月浦安沖の海面埋立造成工事を完了(1964年9月に工事を開始)有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
1979年4月米国のライセンス元企業との間に、東京ディズニーランドのライセンス、設計、建設及び運営に関する業務提携の契約を締結有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
1983年4月東京ディズニーランドを開業有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
1996年12月東京証券取引所市場第一部に株式を上場有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
2001年9月東京ディズニーシー及び東京ディズニーシー・ホテルミラコスタを開業有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
2020年9月東京ディズニーランド大規模開発エリアを開業有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
2023年4月1日普通株式1株につき5株の割合で株式分割(発行済株式総数は363,690,160株から1,818,450,800株に)有価証券報告書 第66期「株式等の状況(発行済株式総数、資本金等の推移)」(2026-10-22確認)
2024年6月東京ディズニーシーに8番目のテーマポート「ファンタジースプリングス」を新設し、同名のホテルを開業有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
2024年7月ライセンス元との間に、日本を拠点とするクルーズのライセンス、開発及び運営に関する業務提携の契約を締結有価証券報告書 第66期「沿革」(2026-10-22確認)
2024年8月28日無担保社債(第22回〜第24回、合計1,200億円・償還期限は2029年・2031年・2034年)を発行有価証券報告書 第66期「連結附属明細表(社債明細表)」(2026-10-22確認)
2024年12月17日2024年11月26日の取締役会の決議に基づき、自己株式1,800万株を消却(発行済株式総数は1,800,450,800株に)有価証券報告書 第66期「株式等の状況」「連結株主資本等変動計算書」(2026-10-22確認)
2025年4月2035年度までの長期経営戦略(2035長期経営戦略)を発表。2035年に目指す姿を再定義有価証券報告書 第66期「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」「経営者による分析」(2026-10-22確認)
2025年10月無担保普通社債(第25回〜第27回、合計1,000億円・償還期限は2030年・2032年・2035年)を発行。有報は、3,000億円の社債の発行登録枠を使った、クルーズ事業を中心とする今後の設備投資資金に充てるためのものと書いている有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「連結附属明細表(社債明細表)」(2026-10-22確認)
2026年4月3日クルーズ客船の経営・運航などを行う連結子会社「株式会社オリエンタルランド・クルーズ」を設立(資本金4億5,000万円・当社100%出資)。有報は、この出来事を「重要な後発事象」として載せている有価証券報告書 第66期「連結財務諸表注記(重要な後発事象)」「沿革」(2026-10-22確認)
2026年6月25日有価証券報告書 第66期を提出EDINET 有価証券報告書 第66期(2026-10-22確認)

テーマポート=東京ディズニーシーの中の、テーマごとに分けられたエリアの呼び方です。株式分割=1株を複数の株に分けることで、会社の価値そのものを変えるものではありません。自己株式の消却=会社が持っている自分の株式を消して、発行済みの株式の数を減らすことです。社債=会社が投資家からお金を借りるために発行する債券です。発行登録枠=将来、社債を発行できる上限を、あらかじめ届け出ておく仕組みです。2026年9月13日〜10月22日のTDnetの一覧には、オリエンタルランド自身の適時開示は、証券コード46610の検索で見つかりませんでした。

4️⃣ 直近の決算の数字(有報 第66期)

まず、有報 第66期(2025年4月1日〜2026年3月31日、2026年6月25日提出)の連結の数字です(日本基準)。有報の財務諸表(決算書)は、会社の外の監査法人による監査(決算の数字が正しいかを確かめること)を受けています。確認日は2026-10-22です。会社は、2025年度について「売上高は増加し、過去最高となりました」「過去最高の連結売上高を達成し、連結営業キャッシュ・フローは過去2番目の実績となりました」と書いています。

指標(連結・日本基準)2025年度(2026年3月期)2024年度(2025年3月期)増減
売上高約7,045億円約6,794億円+3.7%
営業利益約1,684億円約1,721億円−2.1%
経常利益約1,696億円約1,733億円−2.1%
親会社株主に帰属する当期純利益約1,219億円約1,242億円−1.8%
1株当たり当期純利益74.34円75.62円—
自己資本利益率(ROE)11.7%12.9%—
自己資本比率67.5%67.9%−0.4ポイント
総資産(期末)約1兆6,291億円約1兆4,385億円+13.2%
純資産(期末)約1兆1,000億円約9,774億円+12.5%
営業活動によるキャッシュ・フロー約1,813億円約1,954億円約−141億円
投資活動によるキャッシュ・フロー約−1,721億円約−2,531億円—
財務活動によるキャッシュ・フロー約386億円約−269億円—
現金及び現金同等物(期末)約2,361億円約1,884億円約+477億円
設備投資額862億円902億円−39億円
入園者数(2つのパークの合計)27,534千人—前年同期比99.9%

出典:有価証券報告書 第66期「主要な経営指標等の推移」「経営者による分析」「連結損益計算書」(2026-06-25提出、2026-10-22確認)。億円の数字は、百万円単位の表を当サイトが億円に直したもの(億円未満四捨五入)です。設備投資額は有報に億円単位で書かれた数字(有形固定資産・無形固定資産・長期前払費用の合計)、増減の率は有報の記載です。1株当たり当期純利益は、2023年4月1日付の株式分割(1株を5株に)を反映した基準で、有報の5期とも同じ基準です。自己資本利益率(ROE)=親会社株主に帰属する当期純利益を、自己資本で割った割合で、株主のお金でどれだけ利益を出したかを表します。自己資本比率=総資産のうち、返す必要のない自己資本の割合です。営業活動によるキャッシュ・フロー=本業で実際に増減した現金です。有報は、前期より減った理由を「消費税の支払額の増加などによります」と書いています。投資活動によるキャッシュ・フローは、設備の購入などに使った現金で、有報は前期より支出が減った理由を「定期預金の払戻による収入の増加などによります」と書いています。

オリエンタルランドの連結売上高と、親会社株主に帰属する当期純利益の推移。2021年度から2025年度(2022年3月期から2026年3月期) 上:連結売上高(日本基準・単位:億円・億円未満四捨五入) 2,757 4,831 6,185 6,794 7,045 下:親会社株主に帰属する当期純利益(日本基準・単位:億円・億円未満四捨五入) 81 807 1,202 1,242 1,219 2021年度 (2022年3月期) 2022年度 (2023年3月期) 2023年度 (2024年3月期) 2024年度 (2025年3月期) 2025年度 (2026年3月期) 上と下で縦の目盛りが違います。決算期は各年4月から翌年3月までです。
▲ 有価証券報告書 第66期「主要な経営指標等の推移」の数値(百万円)を億円に換算して作成(億円未満四捨五入、2026-10-22確認)。決算期は4月から翌年3月までで、「2025年度」は2025年4月〜2026年3月です。この表は日本基準です(有報の注記によると、法人税等に関する会計基準は第65期から適用され、第64期はさかのぼって適用した数字です)。※概念を示すイメージ図です。

5期の数字では、連結売上高は約2,757億円(2021年度)から約7,045億円(2025年度)へ、親会社株主に帰属する当期純利益は約81億円から約1,219億円へと動きました(出典:同有報「主要な経営指標等の推移」)。この5期の途中の動きの理由は、この記事で読んだ範囲の有報の抜粋には書かれていないため、書きません。

2025年度の利益の動きについて、会社の説明

会社は、2025年度の経営成績について、次のように書いています。東京ディズニーシーの8番目のテーマポート「ファンタジースプリングス」が通期稼働したこと、キャラクターの20周年のイベントを年間を通じて開催したこと、夏の新しいスペシャルイベントや、10年ぶりに刷新したクリスマスのパレードなどを実施したこと。入園者数が前年同期とほぼ同様だった理由は、「前年同期にスペース・マウンテンなどの人気アトラクションのクローズ前需要があったことなど」と説明しています。営業利益が減った理由は、「前年同期と当期の業績賞与等の差額や2025年4月に行った従業員の賃金改定による人件費の増、メンテナンス費やシステム関連費用をはじめとする諸経費の増など」と書いています(出典:同有報「経営者による分析」)。

費用・本業以外の項目(連結)2025年度2024年度増減利益への向き
売上原価約4,316億円約4,062億円+6.3%押し下げ
販売費及び一般管理費約1,045億円約1,011億円+3.4%押し下げ
 うち給料・手当約231億円約219億円約+12億円押し下げ
 うち業務委託費約173億円約157億円約+16億円押し下げ
受取利息約28億円約10億円約+19億円押し上げ
持分法による投資利益約4億円約3億円約+2億円押し上げ
支払利息約25億円約11億円約+14億円押し下げ
開業費約9億円—(前期はなし)約+9億円押し下げ
特別利益(投資有価証券売却益)約5億円約2億円約+3億円押し上げ

出典:有価証券報告書 第66期「連結損益計算書」「連結財務諸表注記(連結損益計算書関係)」(百万円単位の表を当サイトが億円に直したもの。億円未満四捨五入。増減と率は当サイトの計算、2026-10-22確認)。給料・手当と業務委託費は、販売費及び一般管理費のうち有報が主要な費目として挙げているものです。持分法による投資利益=出資先の損益のうち、持ち分に応じた額を自社の決算に取り込むものです。開業費=新しい事業や施設の開業の準備にかかった費用を、費用として処理する科目です。この記事で読んだ範囲の有報の抜粋には、開業費の個別の内容は書かれていません。こうした項目は期ごとに入る項目も金額も違い、同じ項目が今後も出るかどうかは、有報には書かれていないため、書きません。なお、包括利益(決算書で、純利益に、有価証券の評価差額などを加えたもの)は約1,428億円(前期約1,122億円)で、その他の包括利益には繰延ヘッジ損益(為替予約で、外貨建ての取引の為替の変動に備える取引の評価にかかる項目)の約146億円(前期はなし)が含まれます。有報の注記は、ヘッジの手段を為替予約取引、対象を外貨建取引、目的を為替変動リスクの回避と書いていますが、どの取引に対するものかは書いていません。

大きな投資の計画と、資金の調達

有報の「経営者による分析」と「設備の新設、除却等の計画」には、次の大きな投資が載っています。有報は、完成予定年月について「開発の都合で変更になる可能性があります」と書いています。

投資の内容投資予算額既支払額(2026年3月末)完成・開業・就航の予定
ライセンス元の映画作品の世界を舞台としたアトラクション(東京ディズニーランド)約295億円有報には記載なし2027年春
スペース・マウンテンと周辺エリアの一新(東京ディズニーランド)約705億円約433億円2027年
クルーズ事業約3,300億円約243億円2028年度

出典:有価証券報告書 第66期「設備の新設、除却等の計画」「経営者による分析」(既支払額は有報の百万円単位の数字を当サイトが億円に直したもの、2026-10-22確認)。映画作品を題材にしたアトラクションの投資予算額は「経営者による分析」の記載で、「設備の新設、除却等の計画」の表には載っていません。

資金について、有報は「営業活動によるキャッシュ・フローを主とした内部資金を主な財源とし、必要に応じて金融機関等からの借入や、社債発行等による資金調達も検討」すると書いています。2024年9月に設定した3,000億円の社債の発行登録枠を使い、2025年10月に1,000億円の無担保普通社債を発行しました。社債の連結の残高は、2026年3月末が3,100億円(うち1年以内に償還予定が200億円)、前期末が2,600億円です(社債明細表。当サイトが億円に換算)。

株主還元と、会社の方針・目標

提出会社(オリエンタルランド自身)の1株当たり配当額は、2025年度が15円(中間7円・期末8円〔期末は2026年6月26日の定時株主総会で決議の予定と有報に記載〕)、前期は14円です。配当性向(当期純利益に対して、配当の総額が占める割合)は21.41%です。会社は、「2035長期経営戦略において、2035年までに配当性向を30%の水準とすることを目指しております」と書き、自己株式の取得については「経営環境、事業戦略、資本政策等を総合的に判断し、状況に応じて適宜実施していく方針」としています。財務目標としては、「2029年度時点で営業キャッシュ・フロー3,000億円レベル、2035年度時点で売上高1兆円以上」を掲げています。これらは会社の方針と目標で、当サイトの予測ではありません。

会社は「経営環境」の項で、国内経済について「物価上昇の継続による個人消費への影響が景気の下押しリスクとなっているものの、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかな回復がみられました」と書いています。レジャー市場については、「中東情勢の影響を注視する必要があるものの、中長期的には国の観光立国推進基本計画におけるインバウンド拡大戦略などにより訪日外国人数の増加などが想定されます。一方で、将来的には国内若年層人口の減少、労働人口の減少なども想定されております」と書いています(インバウンド=訪日外国人の旅行や消費のこと)。これは会社が有報に書いた見方で、この記事は景気や人の動きを予想しません。

5️⃣ 会社自身が挙げているリスク

以下は有価証券報告書(第66期)の「事業等のリスク」から、会社自身が挙げているものの要旨です。書き手の推測ではなく会社の自己申告である点が、このシリーズで最も大事にしている情報です。会社は、リスクを「戦略リスク」(事業の持続的な成長に重大な影響を与えるもの)9件と「運営リスク」(事業の遂行に重大な影響を与えるもの)4件に分け、それぞれ「発生可能性」を「5年以内」「5年超」で評価しています。ここではそのうち5つを紹介します。原文は有価証券報告書 第66期「事業等のリスク」でご確認ください。

出典:有価証券報告書 第66期「事業等のリスク」(2026-06-25提出、2026-10-22確認)。有報のリスクには、このほか、従業員エンゲージメントの変化(②)、人材の確保(③)、人権の尊重(④)、気候変動に関するサステナビリティ課題(⑤)、酷暑による事業継続(⑥)、公的な規制(人事、法務等)の違反(⑪)、情報セキュリティ(⑫)、事故(⑬)が並びます。会社は、影響度を定量・定性の両面から評価して、影響が大きいものを記載したと書いています。

6️⃣ 上がる材料/下がる材料

ここがこの記事の主役です。会社の開示で確認できる事実だけを左右に対で並べます。どちらが重いかという重み付けはしません。

📈 上がる可能性がある材料
ゲスト1人当たりの売上高が増え、売上高が増えた。連結の売上高は6,794億円から7,045億円(+3.7%)で、会社は「過去最高」と書いている。入園者数は「ほぼ同様」(前年同期比99.9%)だったが、ゲスト1人当たり売上高は、アトラクション・ショー収入、商品販売収入、飲食販売収入のすべてのカテゴリーで増え、「過去最高の水準」と書かれている。出典:有価証券報告書 第66期「経営者による分析」/確認日2026-10-22/効くと:入園者数が横ばいでも、1人当たりの売上高の動きが売上高に響く
ホテル事業の利益が増えた。ホテルの売上高は1,105億円から1,190億円(+7.8%)、セグメント利益は305億円から369億円(+20.9%)で、会社は、客室単価の増加と、東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテルの通期稼働を理由に挙げている。出典:有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「セグメント情報」/確認日2026-10-22/効くと:テーマパーク以外の事業の利益が、連結の利益の中での割合を変える
新しい施設・事業の計画が開示されている。2027年春に開業予定のアトラクション(投資予算 約295億円)、2027年に完成予定のスペース・マウンテンと周辺エリアの一新(約705億円)、2028年度に就航予定のクルーズ事業(約3,300億円)。会社は、クルーズ事業について「テーマパーク事業を上回る収益性をもとに、当社グループ全体の収益性の押し上げのみならず、舞浜エリアのみで経営していくことへのリスクの低減にもつながります」と書いている(会社の見方であり、この記事の予想ではない)。出典:有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」/確認日2026-10-22/効くと:開業・就航した施設や事業が、集客や単価、収益の柱の数に関わる
財務の数字が増え、株主還元の方針が書かれている。自己資本比率は67.5%、現金及び現金同等物は1,884億円から2,361億円に増え、営業活動によるキャッシュ・フローは約1,813億円で「過去2番目の実績」と書かれている。提出会社の1株当たり配当額は14円から15円で、会社は2035年までに配当性向を30%の水準とすることを目指すと書いている。出典:有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「配当政策」/確認日2026-10-22/効くと:投資や株主への還元に使えるお金の量に関わる
本業以外の項目には、利益を増やしたものもある。受取利息は約10億円から約28億円、持分法による投資利益は約3億円から約4億円、特別利益(投資有価証券売却益)は約2億円から約5億円に増えた。ただし、同じ項目が今後も出るかどうかは、有報には書かれていない。出典:有価証券報告書 第66期「連結損益計算書」/確認日2026-10-22/効くと:本業以外の項目が、経常利益や純利益の金額を動かす
📉 下がる可能性がある材料
売上高が増えても、利益は減った。営業利益は1,721億円から1,684億円(−2.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,242億円から1,219億円(−1.8%)。テーマパークのセグメント利益は1,404億円から1,305億円(−7.1%)で、会社は、賃金改定による人件費の増や、メンテナンス費・システム関連費用などの諸経費の増を理由に挙げている。売上原価は+6.3%、売上高は+3.7%。出典:有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「連結損益計算書」/確認日2026-10-22/効くと:費用の増え方が売上高の増え方を上回ると、利益が減る
入園者数が前年同期とほぼ同様にとどまり、会社は国内の人口の動きをリスクに挙げている。入園者数は27,534千人(前年同期比99.9%)。有報のリスクには、国内ゲストが多くを占めるため、少子化に伴う人口減少や経済環境の変化で、入園者数と売上高が減少する可能性が挙げられている。会社は経営環境の項で、「将来的には国内若年層人口の減少、労働人口の減少なども想定されております」とも書いている。出典:有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「事業等のリスク」「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」/確認日2026-10-22/効くと:入園者数の動きが、売上高の土台に関わる
大きな投資と、借入が増えている。設備投資額は862億円(前期902億円)。クルーズ事業の投資予算は約3,300億円(既支払 約243億円)で、有報のリスクには「開業が大幅に遅延した場合」の影響と、設備投資コストの高騰が挙げられている。社債の残高は2,600億円から3,100億円に増え、2025年10月に1,000億円の社債を発行した。出典:有価証券報告書 第66期「経営者による分析」「事業等のリスク」「連結附属明細表(社債明細表)」/確認日2026-10-22/効くと:投資の進み具合と費用の増え方が、利益や現金の動きに響く
売上と利益がテーマパークに集まり、事業の基盤が舞浜に集中している。会社は「売上高及び営業利益の8割以上をテーマパーク事業が占めております」と書き、売上高に占める割合は80.7%(当サイト計算)。有報のリスクには、「単一事業」(他に成長のドライバーとなる事業を持たないこと)と、「事業基盤はほぼ舞浜に集中」しているための自然災害・テロ・感染症が挙げられている。出典:有価証券報告書 第66期「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」「事業等のリスク」/確認日2026-10-22/効くと:1つの事業・1つの地域で起きたことが、グループ全体の数字に響く
本業以外の項目には、利益を減らしたものもある。支払利息は約11億円から約25億円に、開業費が約9億円(前期はなし)に増えた。自己資本利益率(ROE)は12.9%から11.7%に下がり、営業活動によるキャッシュ・フローは約1,954億円から約1,813億円に減った(有報は消費税の支払額の増加などを理由に挙げている)。出典:有価証券報告書 第66期「連結損益計算書」「経営者による分析」「主要な経営指標等の推移」/確認日2026-10-22/効くと:借入が増えると利息の負担が増え、利益や現金の動きに響く

以上が、いま公開情報から拾える材料です。どう見るかはご自身で。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

※ 材料の数は左右5件ずつで揃えています。上記は開示情報の要約であり、どちらが重要かの判断や将来の予測は行っていません。景気・人の動き・観光客の数などについての記載は、会社が有報に書いた見方の紹介であり、今後を予想するものではありません。

7️⃣ これから何を見れば分かるか

次の決算(2027年3月期の第2四半期=2026年4〜9月)の発表日は、当サイトの決算予定データ earnings-calendar.json(2026-09-25更新)にオリエンタルランドが載っておらず、一次情報でも確かめられていません。会社のIRサイト(投資家向けの情報を載せたページ)でご確認ください。この記事で挙げた材料がその後どうなったかは、次の開示で確かめられます。前回の通期決算(2026年3月期)の有報は2026年6月25日に提出されています。

有価証券報告書と半期報告書はEDINET(金融庁の開示システム)、適時開示はTDnetで、どちらも無料で見られます。決算短信と有価証券報告書の違いはこちらの解説に、適時開示のしくみはこちらの解説にまとめています。

8️⃣ まとめ

結論は出しません。この記事で確かめた公開情報をふまえ、次の決算・開示で見るべき指標はこの3つです。①入園者数とゲスト1人当たり売上高(売上高の土台)、②営業利益と、人件費・諸経費など費用の動き(売上高が増えたときの利益の残り方)、③大型の投資(新しいアトラクション・エリアの一新・クルーズ事業)の進み具合と、社債・営業活動によるキャッシュ・フローなどお金の動き。どう評価するかは、読者ご自身の判断に委ねられます。

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