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📈 単利と複利とは?「利息に利息がつく」複利の力をやさしく図解

公開日:2026年6月24日 / 読了時間:約10分 / カテゴリ:投資の基礎知識
⚡ この記事を30秒でわかるサマリー

利息のつき方には「単利」と「複利」の2種類があります。長く運用するほど、この差は驚くほど大きくなります。

📏
単利
元本にだけ利息がつく
増え方は一定(直線)
❄️
複利
利息にも利息がつく
雪だるま式(曲線)
カギは時間
期間が長いほど
複利の差が大きくなる

ざっくり:単利は直線、複利は曲線。時間をかけるほど複利が単利を引き離す

1. 単利と複利の違い(利息のつき方)

お金を運用すると利息(リターン)がつきますが、その「つき方」に2種類あります。

📐 単利 と 複利
方式利息のつき方増え方
単利(たんり)元本にだけ利息がつく。利息は受け取って、元本は増えない毎年おなじ額ずつ(直線的)
複利(ふくり)元本+これまでの利息に利息がつく。利息を元本に組み入れて再投資だんだん加速(曲線的)

たとえば100万円を年5%で運用すると、1年目はどちらも利息5万円で同じ。違いが出るのは2年目からです。単利は翌年もまた元本100万円に対して5万円。いっぽう複利は、利息を足した105万円に対して5%=5万2,500円の利息がつきます。この「利息が利息を生む」差が、年を追うごとに積み上がっていきます。

複利が「雪だるま式」と言われるのは、転がすほど雪(利息)が雪(さらなる利息)を巻き込んで大きくなるから。増えた分も次の利息を生むのが複利の正体です。

2. どれくらい差がつく?(100万円・年5%の例)

元本100万円を年5%で運用できたと仮定して、単利と複利でどれだけ差がつくかを並べてみます。

📊 単利は直線、複利は曲線(イメージ)
資産 時間 → 元本 複利(曲線) 単利(直線)
※ 時間が経つほど、複利(緑)が単利(青)を引き離していくイメージ。
💰 100万円を年5%で運用した場合(計算上の例)
経過年数単利(元本にだけ)複利(利息にも利息)
10年後150.0万円約162.9万円
20年後200.0万円約265.3万円
30年後250.0万円約432.2万円
上の数字は「毎年ちょうど5%で運用できた」と仮定した計算上の例です。実際の投資のリターンは年によってプラスにもマイナスにも変動し、こうした成果を保証するものではありません。あくまで「単利と複利でこれだけ形が変わる」という考え方の図解としてご覧ください。

10年後の差は約13万円ですが、30年後には約182万円(複利432万円 − 単利250万円)にまで開きます。複利の効果は後半になるほど急加速する――これが「時間を味方につける」と言われる理由です。

3. 72の法則(資産が2倍になる年数の目安)

複利でお金が2倍になるまでの年数を、ざっくり暗算できる便利な目安が「72の法則」です。

72 ÷ 年利(%) ≒ 2倍になるおおよその年数
例:年6%なら 72÷6=約12年/年3%なら 72÷3=約24年/年8%なら 72÷8=約9年

あくまで複利を前提とした概算ですが、「この利回りだと、だいたい何年で倍になるか」を直感的につかむのに役立ちます。逆に言えば、利回りが高いほど、また期間が長いほど、複利は強く効くということでもあります。

4. 複利を効かせる3つの条件

CONDITION 1
① 利回り(どれだけのリターンか)

利回りが高いほど複利は強く働きます。ただし高い利回りは高いリスクと裏表。「高利回り」だけを追うと、大きな損失で複利が逆回転することもあります(後述)。

CONDITION 2
② 期間(どれだけ長く続けるか)

複利は後半ほど加速します。だからこそ「早く始めて、長く続ける」ことが効きます。時間そのものが、複利にとって最大の燃料です。

CONDITION 3
③ 再投資(利息・配当を引き出さない)

複利の心臓部は「増えた分を再び投資に回す」こと。利息や配当・分配金を受け取って使ってしまうと、その部分は単利と同じになります。再投資してこそ複利です。

5. 複利の注意点(損失・手数料・税金・うまい話)

複利は「増える方向」だけでなく、マイナスや差し引かれるコストにも同じように効きます。良い面ばかりではない点を押さえておきましょう。

🧭 複利を弱める・逆回転させるもの
要因複利への影響
大きな損失(ドローダウン)複利は損失方向にも働く。大きく減ると、元に戻すのにより大きな上昇が必要になる
手数料・信託報酬毎年差し引かれるコストも複利で効く。長期では小さな率の差が大きな差に
税金利益に課税されると、その分は再投資に回せず複利が目減りする
途中の引き出し増えた分を使うと再投資されず、複利が止まる
とくに大きな下落は複利の大敵です。たとえば資産が半分(−50%)になると、元に戻すには+100%の上昇が必要になります。この「下落と回復の非対称性」は 複利とドローダウンの関係 でくわしく図解しています。
「複利で必ず増える」「元本保証で高利回り」といった話には要注意。 複利は魔法ではなく、リスクのある運用を長く続けた結果にすぎません。元本保証をうたいながら高い利回りを約束する勧誘は、詐欺的なケースが少なくありません。うまい話ほど立ち止まって確認しましょう。

6. 個人投資家と複利(再投資・つみたて・NISA)

複利は理屈だけでなく、個人の資産形成でも身近に使えます。

複利の効果は「利回り×期間×再投資」で決まります。利回りは自分でコントロールしづらい一方、「早く始める」「長く続ける」「増えた分を再投資する」は自分で選べる部分。土台となる金利の知識は 金利と債券とは もあわせてどうぞ。

7. まとめ

本記事は情報提供を目的とした一般的な教育コンテンツであり、投資助言や特定の銘柄・商品の売買推奨ではありません。記載の数値は計算上の例であり、将来の運用成果を示すものではありません。制度・税制は変更される場合があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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