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⚠️ 本記事は株・投資信託の税金に関する一般的な仕組みを情報提供として解説するものであり、投資助言・税務相談ではありません。税制は改正されることがあります。個別の税務に関するご判断は、国税庁のウェブサイトや税務署、税理士にご確認ください。

💰 株・投信の税金入門|20.315%・特定口座・損益通算・繰越控除の仕組み

公開日:2026 年 7 月 13 日 / 読了時間:約 13 分 / カテゴリ:投資の基礎知識
📌 商品別の税率(FX・金・ビットコイン等の比較)はこちら:本記事は「口座の仕組み・損益通算・繰越控除」に絞って解説します。「株とFXで税率はどう違う?」「ビットコインの税金は?」といった商品ごとの税率比較は、👉 投資の税金完全ガイド(商品別税率比較) をご覧ください。

「利益が出たから税金を払わないといけない」——なんとなく分かっていても、仕組みをきちんと理解している人は意外に少ないものです。どの口座を使うかで確定申告が必要かどうかが変わる、複数の口座をまたいで損益を合算できる、損失は3年先まで繰り越せる——こういった知識は、資産形成の効率を大きく左右します。この記事では、初心者でも迷わないように図解で整理します。

📌 この記事の結論(3 行サマリ)

1️⃣ そもそも何に税金がかかるのか

株や投資信託への投資で生じる「お金の動き」のうち、課税対象になるのは主に次の2種類です。

種類 内容 具体例
①譲渡益(売却益) 買った値段より高く売れたときの差額 100万円で買った株を130万円で売る → 30万円が課税対象
②配当・分配金 保有中に受け取る配当金や投資信託の分配金 株の配当1万円 → そのまま課税対象

逆に、「まだ売っていない含み益(評価益)」は課税されません。売って利益を確定したとき(=決済時)に初めて課税されます。また、FX・金・ビットコインなどは税率や計算方法が異なります——本記事では上場株式・株式投資信託に絞って解説します。

💡 基本の区別:「売るまで税金はかからない」というのは株の大きな特徴です。ただし配当・分配金は受け取った時点で課税されます(源泉徴収ありの場合は自動的に引かれた後で受け取ります)。

2️⃣ 税率20.315%の内訳と「申告分離課税」

上場株式等の売却益や配当にかかる税率は20.315%です。内訳はこうなっています。

区分税率
所得税(復興特別所得税を含む)15.315%
住民税5%
合計(源泉徴収率)20.315%

この税率は「申告分離課税」と呼ばれる方式が適用されます。給与など他の所得とは切り離して別々に税金を計算する仕組みです。給与が高くても株の利益の税率は一律20.315%——これが申告分離課税の最大の特徴であり、「利益が増えても税率が上がらない(総合課税のような累進性がない)」という点で、投資家にとっては理解しておく価値のある仕組みです。

税率・税制の内容は法改正により変わることがあります。本記事の情報は執筆時点(2026年7月)のものを参考として記載しています。最新の情報は国税庁ウェブサイトでご確認ください。

3️⃣ 口座の3種類:どの口座を使うかで手続きが変わる

日本では株式等を保有する「口座」の種類が3つあり、どれを選ぶかによって確定申告の必要性が変わります

① 特定口座(源泉徴収あり)

証券会社が年間の損益を計算して、利益に対する税金(20.315%)を自動的に差し引いて(源泉徴収)くれます。原則として確定申告は不要です。投資初心者や「手間をかけたくない」人に向いています。

② 特定口座(源泉徴収なし)

証券会社が年間損益を計算した「特定口座年間取引報告書」を発行してくれますが、税金の自動引き落としはありません。自分で確定申告を行い、納税する必要があります

③ 一般口座

年間損益の計算も自分で行い、確定申告も自分でします。管理の手間が最も多く、現在は特定口座が普及しているため、初めて口座を開く人が選ぶケースは少なくなっています。

4️⃣ 概念図①:口座別「確定申告の必要性」マップ

3種類の口座と確定申告の必要性の比較概念図 口座の種類と確定申告の必要性 特定口座 (源泉徴収あり) 税金の計算・徴収 証券会社が代行 (自動引き落とし) 確定申告 原則 不要 ✅ ※損失繰越には要申告 特定口座 (源泉徴収なし) 損益計算は証券会社 納税は自分で (報告書あり) 確定申告 必要 ⚠️ 報告書で手続きは楽 一般口座 計算も納税も すべて自分で (報告書なし) 確定申告 必要 ❌ 計算の手間が最大
▲ 3種類の口座の特徴比較(概念図)。緑=特定口座(源泉徴収あり)は税金の計算・徴収を証券会社が代行するため原則確定申告不要。黄=源泉徴収なしは確定申告が必要だが損益計算書あり。赤=一般口座はすべて自己管理。損失の繰越控除・他口座との損益通算には、源泉ありでも確定申告が必要。※ 概念を示すイメージ図です。

5️⃣ 損益通算とは?複数口座の損益を合算する

損益通算とは、同じ年(1月1日〜12月31日)に生じた利益と損失を合算して、課税所得を減らす仕組みです。たとえば次のようなケースを考えてみます。

例:A証券で株を20万円の利益、B証券で投資信託を8万円の損失
損益通算をすると:20万円 − 8万円=12万円が課税対象に。
20万円に税金をかけるより、8万円分の節税効果がある。

ポイントは「複数の証券会社の口座をまたいで合算できる」という点です。ただし、自動的に行われるわけではなく、確定申告を通じて自分で申告する必要があります。特定口座(源泉徴収あり)の口座同士でも、複数の口座間の通算は確定申告が必要です。

損益通算の仕組み(複数口座の損益を合算する概念図) 損益通算のイメージ(概念図) A口座 +20万円(利益) B口座 −8万円(損失) 損益通算 20−8= 12万円 課税 節税効果 8万円×20.315% ≈ 1.6万円 軽減 ※ 確定申告が必要。複数口座をまたぐ場合も申告で合算可
▲ 損益通算の概念図。A口座の+20万円とB口座の−8万円を確定申告で合算すると、12万円に対する課税になり、差額8万円分の税負担が軽くなる(概算1.6万円程度)。「なんとなく損をした年」も確定申告することで節税の可能性がある。※ 概念を示すイメージ図です。
損益通算できる範囲には制限があります。上場株式等の損失は、上場株式等の配当・利益との通算は可能ですが、給与所得・不動産所得など他の所得とは通算できません。また、一般株式等(非上場株式等)とも別扱いです。詳細は国税庁の案内をご参照ください。

6️⃣ 繰越控除:損失を3年先まで繰り越す

その年に損益通算しても引ききれなかった損失は、翌年以降3年間にわたって繰り越すことができます。これが「繰越控除」(上場株式等の譲渡損失の繰越控除)です。

:2024年に30万円の損失。損益通算でも控除しきれない場合、2025年・2026年・2027年の利益からそれぞれ差し引ける。2025年に20万円の利益が出た場合、30−20=10万円が2026年に繰り越せる。

繰越控除を使うための2つの重要ポイントがあります。

繰越控除:損失を3年間繰り越す仕組みの概念図 繰越控除の3年間イメージ(概念図) 2024年(損失) 2025年(利益) 2026年(利益) 2027年まで −30万円 損失 確定申告で繰越へ +20万円 → 控除で課税0 残損失10万→翌年 +15万円 → 控除10万適用 課税対象5万円 残損失0 (繰越終了) 繰越損失 −30万 繰越 残 −10万(2025申告で控除) 繰越 ※ 損失の年に確定申告が必要。翌年以降も毎年申告継続が繰越控除の条件。概念を示すイメージ図です。
▲ 繰越控除の3年間イメージ(概念図)。2024年に30万円の損失 → 2025年に20万円の利益を控除(課税0、残10万繰越) → 2026年に15万円の利益から残10万を控除(課税5万円)。損失が3年以内に消化されれば繰越終了。各年の確定申告が条件。※ 概念を示すイメージ図です。

7️⃣ NISAとの関係(非課税枠の考え方)

2024年から始まった「新NISA」では、年間の投資上限内であれば、売却益・配当・分配金がすべて非課税になります。20.315%の税率が0%になる強力な優遇です。

口座タイプ売却益の税率配当・分配金の税率
特定口座(課税)20.315%20.315%
NISA口座(非課税)0%0%
ただし、NISA口座の損失は損益通算や繰越控除の対象になりません。NISA口座で生じた損失は課税口座の利益と相殺できないため、値下がりリスクがあることを前提に利用することが大切です。NISAの制度詳細(投資上限額・つみたて枠・成長投資枠の仕組みなど)は金融庁の公式サイトや各証券会社の案内をご参照ください。

税の観点では「NISA口座で長期保有・課税口座で短期売買の損益通算を活用する」という組み合わせを考える人もいますが、どの口座をどう使うかは個々の投資目的・運用期間・税務状況によって異なります。個別の税務戦略については税務署や税理士にご相談ください。

8️⃣「源泉徴収あり」でも確定申告が有利になる場面

特定口座(源泉徴収あり)を使っていれば「確定申告不要」というのが原則ですが、あえて申告したほうが得をする場面があります。

💡 損失の年ほど確定申告の価値がある:「今年は損ばかりだから確定申告したくない」と思うかもしれませんが、損失が大きい年こそ申告することで3年間の繰越控除が使えます。申告しないとその損失は消えてしまいます。

9️⃣ 当サイトでの活かし方

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🔟 まとめ

株・投資信託の税金について学んできた内容を整理します。

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