🏦 みずほフィナンシャルグループ(8411)を数字で見る|銀行持株会社を有価証券報告書で確認
「数字で見る、話題の企業」シリーズ第9回は、銀行・信託銀行・証券会社などを傘下に持つ銀行持株会社、株式会社みずほフィナンシャルグループ(証券コード8411、以下「みずほFG」)を取り上げます。このシリーズの狙いは「この会社の将来性を、自分で見積もれる状態」を作ることで、上がるか下がるかの結論は書きません。会社が金融庁の開示システム(EDINET)に提出した有価証券報告書(第24期・2025年4月〜2026年3月)を中心に、①事業の中身 ②お金の流れの中での位置 ③歴史 ④直近の決算の数字 ⑤会社自身が挙げるリスク ⑥上がる材料・下がる材料を対で並べ、⑦次に何を見ればよいかを整理します。
- みずほFGは、自らは銀行の業務をせず、グループ会社の経営を管理する銀行持株会社です。第24期(2025年4月〜2026年3月)の親会社株主に帰属する当期純利益は1兆2,486億円(前期比約+41.0%)、経常利益は1兆5,731億円でした(日本の会計基準〈日本基準〉の連結の数字)
- 会社は利益の増加について、国内外の金利以外のビジネス(手数料など)の好調に加え、円安や円金利の上昇の取り込みなどを挙げています。一方で、国債などの債券を大量に持っていることから、金利の上昇で評価損や売却損が出る可能性も、会社自身がリスクとして挙げています
- 「上がる材料」「下がる材料」を各5件ずつ、出典付きで対に並べます。買い時かどうかの結論は書きません
edinet-yuho.json の candidates[]=直近14日の日本株ランキング〈値上がり・値下がり・出来高急増〉に2回以上登場した銘柄、ランキング基準日2026-10-06時点で20銘柄)のうち、みずほFGは2026年9月25日・9月28日・9月30日(いずれも値上がりランキング)と10月1日(値下がりランキング)の4日に登場しています。ランキングに最後に登場した日から中3営業日以上あいていること(「熱が残っているうちは書かない」ルール。同データの cooled: true)と、有価証券報告書の本文が取得できていることを満たす候補の中から、時価総額の大きい順に選びました(時価総額の金額は本文に書きません)。本レーンでの既刊記事・この会社が主役の解説記事の既刊はなく(ls guide-*.html と guides.html を社名・証券コードで確認)、直近14日のニュース記事(guide-news-*.html・NEWS_LEDGER.md)では、銀行株の値動きを挙げた一文で社名が出るだけで、主役として扱った記事はありません。ランキングに登場した理由(なぜ値上がり・値下がりしたか)は、一次情報で確かめられないため書きません。1️⃣ みずほFGはどんな会社か
みずほFGは、銀行持株会社です。有報によると、事業の目的は銀行・証券専門会社など「銀行法により子会社とすることができる会社の経営管理」などで、グループは当社、連結子会社263社と持分法適用関連会社(株を一定割合持ち、経営に影響を与えている会社)25社などで構成され、銀行業務・信託業務・証券業務・その他の金融サービスを行っています(出典:有価証券報告書 第24期「事業の内容」、2026-10-07確認)。連結の従業員数は52,427人(2026年3月31日現在)です。
会社は顧客の種類ごとに5つの「カンパニー」を置き、これを報告セグメント(事業の区分)としています。カンパニーごとの業務粗利益+ETF関係損益等(銀行の「売上総利益」にあたる数字に、会社が定めた一部の運用損益を足したもの)は次のとおりです(出典:同有報「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」のセグメント情報の表)。
カンパニーが受け持つ顧客は、有報によると、リテール・事業法人カンパニーが個人・中小企業・中堅企業、コーポレート&インベストメントバンキングカンパニーが国内の大企業法人・金融法人・公共法人、グローバルコーポレート&インベストメントバンキングカンパニーが海外の日系企業と非日系企業などです。グローバルマーケッツカンパニーはお客さまに市場の商品を提供する業務と、資金の調達や運用(ALM・投資業務)を担当しています(出典:同有報「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」)。主な子会社は、銀行のみずほ銀行、信託銀行のみずほ信託銀行、証券のみずほ証券です(出典:同有報「事業の内容」「沿革」)。
連結全体の連結粗利益は3兆4,772億円で、内訳は資金利益が1兆3,770億円(約39.6%)、役務取引等利益が1兆804億円(約31.1%)、特定取引利益が8,949億円(約25.7%)、信託報酬(信託業務で受け取る手数料)が670億円、その他業務利益が578億円でした(構成比は当サイト計算。出典:同有報「経営者による分析」の損益状況の表)。
2️⃣ どのつながりの中にいるか
次にどれが来る・上がる・下がるという話ではなく、みずほFGのグループが「お金の流れ」のどこに立っているかを地図にして示します。答え(次はどれか)は渡しません。地図だけを渡します。
みずほFGのグループが「銀行の仕事」と「証券・信託・資産運用」の箱に立っている根拠は、会社自身の開示にあります。2026年3月末の連結の預金は165兆9,370億円、貸出金は99兆7,531億円、有価証券は42兆6,325億円で、有価証券のうち国債(日本国債)は15兆3,444億円でした。カンパニーの業務粗利益には、証券や資産運用の業務も含まれています(出典:有価証券報告書 第24期「経営者による分析」、2026-10-07確認)。
工程の前後とのつながりも、数字や文章で開示されています。
- 借り手とのつながり:国内の貸出金(約60兆9,565億円)の業種別の構成比は、不動産業が21.94%、製造業が17.88%でした(2026年3月末。出典:同有報「国内・海外別貸出金残高の状況」)。会社はリスクの項で、与信先の業種のうち「不動産業、製造業、金融・保険業向けの与信の割合が相対的に高い状況にあります。」と書いています。
- 海外とのつながり:銀行2行を合算した海外店の貸出金残高は34兆8,669億円で、前期末から4兆5,319億円増えました。会社は「米州を中心に増加したこと等により」と説明しています(出典:同有報「経営者による分析」)。
- 前後の工程にいる会社・機関の種類:前には、預金をする個人・企業・公共の団体があります。後ろには、お金を借りる企業や個人、株式や債券を発行する企業、それを買う機関投資家(年金基金や保険会社など)がいます。横には、振込や送金を処理する決済のしくみの運営機関、格付機関(会社の信用度を評価する機関)、システムの委託先やクラウドサービスの事業者があります。外側には、中央銀行と金融当局があります。
このつながりが変わる・弱まる条件も、会社自身が有報のリスクで挙げています。たとえば国債などの債券を大量に持っていることについて「金利上昇に伴う価格の下落により、評価損や売却損が発生する可能性があります。」としています。格付が引き下げられた場合には、資金調達のコストの上昇や、市場での取引で追加の担保を出す必要が生じうると書き、デリバティブ(金融派生商品)の契約にもとづく追加の担保の額を、1段階の格下げで約75億円、2段階で約290億円と試算しています(2026年3月末時点。出典:有価証券報告書「事業等のリスク」、2026-10-07確認)。
3️⃣ 歴史年表——事実で確認できる出来事
各行に、クリックして確かめられる出典を付けた事実の年表です。原因を決めつけたり物語にしたりはせず、確認できる出来事だけを並べています。有価証券報告書の「沿革」などに無い事実(前身の銀行の統合など)は、Wikipedia(二次情報)から年表に限って使い、行政処分は金融庁の公表資料(一次情報)から引いています。
| 年月 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2000年9月 | 第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の3行が、共同持株会社「みずほホールディングス」を設立 | Wikipedia「みずほフィナンシャルグループ」沿革(2026-10-07確認) |
| 2002年4月 | 3行を合併・分割し、みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が発足。営業初日にATMや口座振替でシステム障害が起きる | Wikipedia「みずほフィナンシャルグループ」沿革(2026-10-07確認) |
| 2003年1月〜3月 | みずほホールディングスの出資で当社を設立。3月に同社とみずほ信託銀行を直接の子会社とし、当社の株式を東京証券取引所などに上場 | 有価証券報告書 第24期「沿革」(2026-10-07確認) |
| 2006年7月 | 傘下の銀行に入っていた公的資金(経営の安定のために国が銀行に入れたお金)を完済 | Wikipedia「みずほフィナンシャルグループ」沿革(2026-10-07確認) |
| 2006年11月 | 米国預託証券(ADR:米国の市場で日本の株を売買できるようにした証券)をニューヨーク証券取引所に上場 | 有価証券報告書 第24期「沿革」(2026-10-07確認) |
| 2011年5月 | 同年3月のみずほ銀行のシステム障害について、金融庁がみずほ銀行とみずほFGに業務改善命令(業務の改善計画を出して実行するよう求める、行政処分の一種)を出す | 金融庁「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」(平成23年5月31日)(2026-10-07確認) |
| 2013年7月 | みずほコーポレート銀行がみずほ銀行を吸収合併し、商号をみずほ銀行に変更 | 有価証券報告書 第24期「沿革」(2026-10-07確認) |
| 2013年12月 | 提携ローンをめぐる反社会的勢力との取引の問題で、金融庁がみずほ銀行(提携ローンの新規の与信取引の一時停止を含む)とみずほFGに行政処分を出す | 金融庁「みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について」(平成25年12月26日)(2026-10-07確認) |
| 2014年6月 | 委員会設置会社(現在の指名委員会等設置会社。社外取締役が中心の委員会が、取締役の候補や報酬などを決める仕組み)へ移行 | 有価証券報告書 第24期「沿革」(2026-10-07確認) |
| 2016年10月 | グループの資産運用の会社などを統合し、アセットマネジメントOneが発足 | 有価証券報告書 第24期「沿革」(2026-10-07確認) |
| 2021年9月・11月 | 同年2月以降のみずほ銀行のシステム障害について、金融庁がみずほ銀行とみずほFGに業務改善命令を出す(11月の命令では、経営管理〈ガバナンス〉の態勢の整備も求めた) | 金融庁 行政処分(令和3年9月22日)・同(令和3年11月26日)(2026-10-07確認) |
| 2023年12月 | 米国の子会社を通じて、米国のM&A(企業の合併・買収)助言会社を完全子会社にする | 有価証券報告書 第24期「沿革」(2026-10-07確認) |
| 2026年4月 | みずほ銀行が、グループのリサーチ・コンサルティング・ITの会社(みずほリサーチ&テクノロジーズ)を合併し、事業を統合 | 有価証券報告書 第24期「沿革」「事業の内容」(2026-10-07確認) |
| 2026年6月 | 有価証券報告書 第24期(2025年4月〜2026年3月)を提出 | EDINET 有価証券報告書(2026-06-19提出、2026-10-07確認) |
| 2026年9月24日 | 2026年5月15日と7月30日の取締役会の決議にもとづく自己株式の取得(上限2,000億円)の終了と、取得した2,435万2,700株の消却(予定日2026年10月23日)を開示 | 適時開示「自己株式の取得状況および取得終了ならびに自己株式の消却に関するお知らせ」(2026-09-24開示、2026-10-07確認) |
※TDnet(適時開示)のPDFは保管期間(約1か月〜1か月半)を過ぎるとリンクが切れます。その場合は会社のIRサイトの適時開示一覧でご確認ください。
4️⃣ 直近の決算の数字(有価証券報告書 第24期)
有価証券報告書 第24期(2025年4月1日〜2026年3月31日、2026年6月19日提出)の連結の数字です(日本基準)。みずほFGは3月決算で、その後の四半期の数字(2026年4〜6月期の決算短信)は、上の注意書きのとおり当サイトでは取得できていません。確認日は2026-10-07です。
| 指標(連結) | 第24期(2025/4〜2026/3) | 第23期(前期・2024/4〜2025/3) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 約9兆854億円 | 約9兆303億円 | 約+0.6% |
| 連結粗利益 | 3兆4,772億円 | 2兆9,204億円 | +5,568億円 |
| 営業経費 | 2兆1,034億円 | 1兆8,407億円 | +2,627億円 |
| 連結業務純益+ETF関係損益等 | 1兆4,611億円 | 1兆1,442億円 | +3,168億円 |
| 与信関係費用 | 1,330億円(費用) | 516億円(費用) | +814億円 |
| 株式等関係損益(持っている株式の売却などによる損益) | 3,251億円(利益) | 1,412億円(利益) | +1,839億円 |
| 経常利益 | 1兆5,731億円 | 1兆1,681億円 | +4,050億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1兆2,486億円 | 8,854億円 | +3,631億円(約+41.0%) |
| 1株当たり当期純利益(基本的EPS) | 502.92円 | 350.20円 | — |
| 東証基準ROE(会社の定義) | 11.4% | — | +2.9ポイント |
| 連結普通株式等Tier1比率(規制上の比率) | 13.16% | 13.23% | △0.07ポイント |
出典:有価証券報告書 第24期「経営者による分析」の損益状況・自己資本比率の表と「主要な経営指標等の推移」(2026-06-19提出)。億円は有報の表の記載。経常収益の億円と増減率は、有報の数字(百万円)から当サイトが計算したもの。確認日:2026-10-07。
会社の説明では、連結粗利益は「国内外の非金利ビジネスが好調に推移したことに加え、円安効果や円金利上昇影響の取り込み等といった市場要因等により」増えました。営業経費は、為替・インフレなどの環境要因と、成長領域や経営基盤の強化に向けた資源の投入などで増えています。与信関係費用は「国内外の一部個社で費用を計上したことに加え、不透明な中東情勢等を踏まえフォワード・ルッキングな引当を実施したこと等により」増えました(フォワード・ルッキングな引当=これから起こりうる悪化を見込んで、前もって引当金を積むこと)。株式等関係損益は「政策保有株式売却益の増加等により」増えています(出典:同有報「経営者による分析」)。
5期の数字では、経常利益は約5,598億円(第20期)から約1兆5,731億円(第24期)へ、親会社株主に帰属する当期純利益は約5,304億円から約1兆2,486億円へと、毎期増えています。同じ5期の経常収益は、約3兆9,630億円(第20期)から約9兆854億円(第24期)でした(出典:同有報「主要な経営指標等の推移」)。この記事で読んだ範囲の有報には、第23期より前の年ごとの増減の理由の説明はないため、理由は書きません。
配当と自己株式について、1株当たり配当額は第23期140円・第24期145円(うち中間配当72.5円)でした(提出会社の数字)。会社は有報で、1,000億円を上限とする自己株式の取得と消却を決議したと書いています。その後のTDnetの開示によると、2026年5月15日と7月30日の取締役会の決議にもとづく取得(上限2,000億円・3,500万株)は、2026年9月18日までに累計2,435万2,700株・約2,000億円で終わり、取得した株式はすべて2026年10月23日に消却する予定です(出典:同有報「主要な経営指標等の推移」「経営者による分析」、適時開示(2026-09-24)、2026-10-07確認)。
5️⃣ 会社自身が挙げているリスク
以下は有価証券報告書(第24期)の「事業等のリスク」から、会社自身が挙げているものの要旨です。書き手の推測ではなく会社の自己申告である点が、このシリーズで最も大事にしている情報です。会社は最初に「トップリスク」(会社が特に重要と選んだリスク)を挙げ、そのあとに経営環境・財務・業務の面から多くの項目を並べています。ここではそのうち5つを紹介します。原文はEDINET掲載の有価証券報告書でご確認ください。
- ①金利の変動:国債をはじめとする市場性のある債券を大量に持っているため、金利の上昇で債券の価格が下がり、評価損や売却損が出る可能性を挙げています。資産と負債の満期の違いから、金利の変動で損失が出る可能性も書いています。トップリスクには、日本国内でも金利が急に上がり、預金の獲得競争が激しくなる筋書きも含まれています。
- ②株価の下落(政策保有株式を含む):国内の上場企業の株式を中心に、市場性のある株式を大量に持っていると書き、株価が下がった場合の評価損や売却損に加えて、「株価が下落した場合には、自己資本比率が低下する可能性があります。」としています(保有株式の含み損益を自己資本の計算に入れているため)。
- ③与信関係費用の増加:多くの与信先でメインバンク(主な取引銀行)になっていて、相当程度大口の与信先があると書いています。景気の流れの変化、特定の業界の経営環境の変化、不動産などの資産価格の下落によって、想定を超える不良債権(返済が難しくなった貸出)が出て、与信関係費用が増える可能性を挙げています。
- ④システム障害とサイバー攻撃:トップリスクに「システム障害」と「サイバー攻撃」を挙げ、「人為的過失、機器の故障、サイバー攻撃等を要因として大規模なシステム障害が発生」する筋書きを示しています。重大な障害が起きた場合には、損害賠償、行政処分、評判の低下などで業績に悪影響が出る可能性があるとしています。
- ⑤自己資本比率などの規制と格付:国際的なルールにもとづく自己資本比率・レバレッジ比率(資産の総額に対する資本の割合)・流動性の規制(すぐ現金に換えられる資産を一定以上持つよう求める規制)が適用されており、基準を下回ると金融庁から是正措置を求められる可能性を挙げています。格付が下がった場合の資金調達コストの上昇や追加の担保も、リスクとして書いています。
出典:有価証券報告書 第24期「事業等のリスク」(2026-06-19提出、2026-10-07確認)。原文にはこのほか、日本経済・米国経済の減速、各国の財政への不安(ソブリンリスク)、国家間の対立、気候変動、マネー・ローンダリング対策、人材不足、AIなどのテクノロジーへの対応、大規模な自然災害、為替相場の変動、持株会社が傘下の銀行から受け取る配当への依存などが挙げられています。
6️⃣ 上がる材料/下がる材料
ここがこの記事の主役です。会社の開示で確認できる事実だけを左右に対で並べます。どちらが重いかという重み付けはしません。
以上が、いま公開情報から拾える材料です。どう見るかはご自身で。投資の判断はご自身の責任で行ってください。
※ 材料の数は左右5件ずつで揃えています。上記は開示情報の要約であり、どちらが重要かの判断や将来の予測は行っていません。
7️⃣ これから何を見れば分かるか
次の決算発表日は、当サイトの決算予定データ(earnings-calendar.json)に載っておらず、会社の公式な日程も確認できていないため、ここには書きません。会社のIRサイトの決算発表予定でご確認ください。この記事で挙げた材料がその後どうなったかは、次の開示で確かめられます。
- 資金利益と、預金・貸出の金利:第24期は1兆3,770億円。決算短信や、次の有価証券報告書の「国内・海外別資金運用/調達の状況」で、貸出と預金の利回りの動きがわかります
- 与信関係費用:第24期は1,330億円の費用。会社が決算短信などで、その中身(個別の取引先か、前もっての引当か)をどう説明しているか
- 有価証券の評価と自己資本:その他有価証券評価差額金(第24期末1兆3,144億円)や、普通株式等Tier1比率(同13.16%)の動き。決算短信や会社の開示資料で確かめられます
- 政策保有株式の売却の進み方:株式等関係損益(第24期3,251億円の利益)の中身と、会社の「コーポレートガバナンスに関する報告書」の保有方針
- 会社の目標に対する実績:2028年度の目標(東証基準ROE12%超・連結業務純益1.8〜2.0兆円)に対する各期の実績。決算短信と有価証券報告書で確かめられます
- 自己株式の消却:取得した2,435万2,700株の消却(予定日2026年10月23日)が実行されたかは、その後の開示で確かめられます
有価証券報告書はEDINET(金融庁の開示システム)、適時開示はTDnetで、どちらも無料で見られます。決算短信と有価証券報告書の違いはこちらの解説にまとめています。
8️⃣ まとめ
結論は出しません。この記事で確かめた公開情報をふまえ、次の決算・開示で見るべき指標はこの3つです。①資金利益と、国内の貸出・預金の利回り(金利の変化が本業にどう表れているか)、②与信関係費用と、その会社の説明、③その他有価証券評価差額金と普通株式等Tier1比率(持っている債券・株式の値動きが資本にどう響いているか)。どう評価するかは、読者ご自身の判断に委ねられます。
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⚠️ 当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言・代理業の登録もしていません。本記事は金融庁の開示システム(EDINET)に提出された有価証券報告書と、東京証券取引所の適時開示(TDnet)、金融庁の公表資料などの一次情報に基づく情報提供であり、特定銘柄の売買推奨や投資助言ではありません。目標株価の提示、将来の業績・株価の予測、株価水準に関する評価的な断定は行っていません。会社の方針・目標・説明として引用した内容は、あくまで「会社がそのように公表している」という事実の紹介です。歴史年表の一部はWikipedia(二次情報)を出典としています。投資には元本割れのリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。