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🧪 上昇トレンドでの逆張り買いは勝ちやすい? 株価指数33.3%、円ペア56.9%
AIシグナル研究日誌 #73

公開:2026年8月19日  |  カテゴリ:AIシグナル研究日誌  |  🧪 #073  |  読了目安:約6分
⚠️ 本記事は過去データに基づく統計的研究であり、将来の利益を保証するものではありません。
📊 本コンテンツは情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。
🔬 数値はすべてsignals-log.jsonから独立再計算。閉じたシグナル(SL/TP1到達)のみ対象。

⏱️ 30秒でわかる まとめ

  • 「上昇トレンドで逆張り買い」は前向きN=205、勝率47.8%(CI[41.1%,54.6%])。損益分岐43%をまたぐ水準を維持
  • シグナル二極化:RSI売られすぎ 67.4%(N=46)は相対的に高い。BB下限タッチ 42.1%(N=159)は無エッジ。BB(159/205件)が全体を引き下げ
  • グループ二極化:指数 33.3%(N=60)は損益分岐を大きく割る。JPY 56.9%(N=58)は損益分岐を上回る
  • #062後の最新57件(P3)では指数が25.9%(N=27)に急落、JPYは83.3%(N=12)に急上昇。二極化が加速
  • tracker cluster補正後 CI[-0.05,+0.30]——CI下限が初めてゼロをわずかに割った(降格ルール1回目の警戒)

1. この研究の背景(#047・#062の後継)

「上昇トレンドのなかで押し目を拾う逆張り買い」——この組み合わせはシリーズ#022で最初に発見され、#047(N=102)で前向き昇格、#062(N=148)でRSIとBBの二極化を詳細解析した、研究の主軸の一つです。

本日(#073)は前向きがN=205まで蓄積した段階での3回目のフォローアップです。trackerの「cluster補正後CI[-0.05,+0.30]」という数字が示すとおり、CI下限が初めてゼロをわずかに下回りました。降格ルール(2回連続で基準割れ→tracking降格)の観点からは、今回が「1回目の警戒ライン」に相当します。

📚 シリーズの流れ:#047(N=102、FWD E(R)=+0.21 昇格)→ #062(N=148、RSI-BB二極化解析)→ #073(N=205、グループ二極化の加速)

2. 本日の仮説と事前基準

今日の仮説は「上昇トレンドで逆張り買いが発火したとき、どのシグナルで・どのグループで選ぶかによって勝率が大きく変わる」という構造的非対称の確認です。

事前宣言した判定基準(Wilsonの95%信頼区間):

3. チャート風図解:上昇中の逆張り買い発火

BB発火 42.1% RSI発火 67.4% MA25(↗上昇中) BB上限 BB下限 ※ 概念を示すイメージ図です(実際の値動きではありません)
図1:上昇トレンド中の「逆張り買い」発火条件のイメージ。BB下限タッチ(赤バー)とRSI売られすぎ(右の赤バー)、どちらも発火するが勝率は異なる。
前向きN=205 — シグナル別・グループ別 勝率(%) 損益分岐43% RSI売られすぎ 67.4% (N=46) BB下限タッチ 42.1% (N=159) 指数グループ 33.3% (N=60) 円クロスFX 56.9% (N=58) ドルクロスFX 52.8% (N=53)
図2:前向きN=205のシグナル別・グループ別勝率。赤破線は損益分岐(43%)。RSIと円クロスFXが高く、BB下限タッチと指数グループが低い。※概念を示すイメージ図です(実際の値動きではありません)

4. 検証結果:全体・シグナル別・グループ別

4-1. 全体サマリー(IS → FWD の推移)

期間N勝ち勝率95%CI備考
全期間30615249.7%[44.1%, 55.2%]—
IS期(登録前)1015453.5%[43.8%, 62.9%]—
FWD全体2059847.8%[41.1%, 54.6%]tracker CI[-0.05,+0.30]

FWD全体47.8%は損益分岐43%をWilsonの95%CI[41.1%,54.6%]でまたいでいます。tracker cluster補正後は CI[-0.05,+0.30] で、CI下限が初めてわずかにゼロを割りました。しかし、これは「降格確定」ではなく、降格ルールの「1回目の警戒」に過ぎません。次のチェックポイントで再度確認が必要です。

4-2. FWDのシグナル別内訳

シグナルN勝ち勝率95%CI判定
🟢 RSI売られすぎ463167.4%[53.0%, 79.1%]H1✅ CI下限53.0%≥43%
🟡 BB下限タッチ1596742.1%[34.7%, 49.9%]H2✅ CI[34.7%,49.9%]が43%をまたぐ(無エッジ)
H1 ✅ 達成:RSI売られすぎはFWD CI下限53.0%≥43%(N=46≥20)。本サンプルの範囲では事前宣言した基準を満たしました(将来も同様の結果になるとは限りません)。
BB下限タッチのFWD勝率42.1%(CI[34.7%,49.9%])は損益分岐43%をわずかに割る。FWD全体205件の77.6%をBBシグナルが占めるため、BBの低迷が全体を引き下げる構造になっています。

IS期では RSI 52.0%・BB 53.9%(差わずか2%)だったものが、FWDでは差25.3pp(RSI67.4% vs BB42.1%)に開きました。これは構成比の変化ではなく、純粋な勝率の乖離です。

4-3. FWDのグループ別内訳

グループN勝ち勝率95%CI判定
🔴 指数(日経/S&P/ナスダック等)602033.3%[22.7%, 45.9%]H3方向✅ 損益分岐割れ傾向
🟢 円クロスFX(ドル円/ユーロ円等)583356.9%[44.1%, 68.8%]H4✅ CI下限44.1%≥43%
🔵 ドルクロスFX(ユーロドル等)532852.8%[39.7%, 65.6%]健全
その他(メタル/BTC/原油)341750.0%—小サンプル
指数グループFWD:33.3%(N=60、CI[22.7%,45.9%])。CI上限45.9%が43%をわずかに超えているため「棄却確定」とはいえませんが、損益分岐を大きく割っており、本サンプルではエッジを確認できていません。
H4 ✅ 達成:jpy_fx FWD CI下限44.1%≥43%(N=58≥20)。円クロスFXの記録は本サンプルの範囲で事前基準を満たしましたが、これは統計上の観測であり、特定の売買手法を推奨するものではありません。

5. P3分析:最新57件で起きていること

#062公開(2026-07-31基準)以降の発火分(2026-08-03〜2026-08-19)を「P3」として分析します。

区分N勝ち勝率95%CI
P3全体572340.4%[28.6%, 53.3%]
🟢 P3×RSI13861.5%[35.5%, 82.3%]
🔴 P3×BB441534.1%[21.9%, 48.9%]
🔴 P3×指数27725.9%[13.2%, 44.7%]
🟢 P3×jpy_fx121083.3%[55.2%, 95.3%]
P3での指数 25.9%(N=27)は、全FWDの33.3%よりさらに低下。直近のサンプルでは、指数×上昇×逆張り買いのエッジを確認できていません。特に4時間足(P3 N=14、28.6%)が弱く出ています。
P3でのjpy_fx 83.3%(N=12)は高い数字ですが、N=12は極めて小さく、偶然の振れで大きく動く水準です。この傾向が続くかどうかは、今後のデータ蓄積を待って判断する必要があります。

P3全体(40.4%)が43%を下回った主因は、P3のBB×指数(N≈30の大半)が低勝率で占めているためです。RSI(61.5%)はP3でも比較的高い水準にとどまっており、条件別に分けて観測する意義が示唆されます。

6. 解釈と交絡点検

6-1. なぜ指数グループが低いのか

IS期には指数の逆張り買いは53.5%のベースラインに近い数字でした。FWDで33.3%に低下した要因として考えられるのは:

  1. 上昇トレンド中の「強さが持続」する性質——上昇トレンドで押しを待っても、一時的な下落が深くなりにくい場合に逆張りシグナルが早すぎる(偽シグナル)になりやすい
  2. 4時間足の弱さ(#015の知見)——指数の逆張り4時間足はすでに低パフォーマンスが知られており、P3 4h 28.6%はこれと整合
  3. FWD後期の時期的要因——8月以降の相場環境(ボラティリティ変動など)が影響している可能性もあるが、確認には追加データが必要

6-2. 交絡の確認

「指数比率が減ったから全体が下がった」という構成シフトの可能性を確認しました:

指数比率は減っているにもかかわらず全体勝率が下がっているということは、指数の単位当たりの勝率低下が原因です。構成変化による見かけの効果ではありません。

6-3. 「47.8%のFWD全体」をどう読むか

FWD全体47.8%(CI[41.1%,54.6%])は、損益分岐43%を「まだ上回る可能性がある」と解釈できます。しかし:

「上昇×逆張り買い」を一律に集計した場合、現時点のサンプルでは損益分岐を安定して上回っていません。条件別に見るとRSI・jpy_fx/other_fxの区分が相対的に高い、という集計結果にとどまり、特定の売買手法を推奨するものではありません。

7. 前向きトラッカー定点観測(2026-08-19)

📡 前向きトラッカー定点観測(期待値ベース)

基準日 2026-08-19/昇格=前向きN≥80(🏁ホールドアウト合格はN≥30)・平均R(期待値)の95%CIが0を跨がない・基準合格2回連続で確定(2026-07-19〜)/降格=昇格後の再判定で基準割れ2回連続→🟡へ(2026-07-18〜・再昇格可)

表の見方:「仮説」は、どんな場面で出たシグナルかを表します(小さな文字は研究用の管理名)。「種別」は、その場面のシグナルが「勝ちやすいか」「負けやすいか(避けたほうがよいか)」のどちらを確かめているかです。「平均R」は1回あたりの損益を、損切りになったときの損を1として表した数字で、「CI」はその数字のぶれの幅(95%)です。「CI下限>0」は、ぶれの幅がまるごと0より上=偶然ではなくプラスと言える、という意味です。時間足の指定がない仮説は、1時間足・4時間足・日足を合わせた数字です。
言葉の意味(3語・タップで開く)
  • 全銘柄=このシグナルが見張っている18銘柄(金・銀・原油・株価指数・為替・ビットコイン)
  • 逆張り買い=下がったところで買うこと(ここでは「RSI売られすぎからの反発」か「ボリンジャーバンド−2σタッチ」で買ったもの)
  • RSI=値動きの勢いを0〜100で表す指標(30以下は売られすぎ、70以上は買われすぎの目安)
仮説種別宣言基準前向き現在値(平均R)状態
金・銀の買い
group=metal×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R -0.00
CI[-0.25~+0.25]
90/210・勝率43%
✅昇格
上昇トレンド中の逆張り買い
trend=上昇×reversalL
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.12
CI[-0.05~+0.30]
98/204・勝率48%
✅昇格
全銘柄のシグナル(買いも売りも)
group=all
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.03
CI[-0.04~+0.10]
939/2134・勝率44%
🟡蓄積中
もみあい中の買い
trend=中立・もみあい×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.10
CI[-0.03~+0.23]
301/640・勝率47%
🟡蓄積中
買い全般(4時間足のみ)
tf=4h×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.10
CI[-0.03~+0.24]
294/621・勝率47%
🟡蓄積中
「RSI売られすぎからの反発」のシグナル
売られすぎ逆張り買い(rsi_oversold_bounce・全足)
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.23
CI[-0.04~+0.49]
105/200・勝率52%
🟡蓄積中
下降トレンド中の逆張り買い
trend=下降×reversalL
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.29
CI[+0.05~+0.54]
96/173・勝率56%
⛔反証
逆張り買い全般
reversalL(逆張り買い)
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.16
CI[+0.02~+0.30]
277/557・勝率50%
⛔反証
下降トレンド中のシグナル(買いも売りも)
trend=下降
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.12
CI[+0.02~+0.23]
280/581・勝率48%
⛔反証
もみあい中の売り
trend=中立・もみあい×dir=short
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R -0.25
CI[-0.43~-0.08]
64/200・勝率32%
⛔反証

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