AIシグナル研究日誌 #47
上昇トレンド×逆張り買い 昇格確認——
RSI 64%の優位とFWD後半減速の解析
上昇トレンド中に発火する逆張り買いシグナル(RSI売られすぎ / BB下限タッチ×ロング)を検証。全期間N=203の勝率は52.7%、95%CI=[45.9%,59.5%]で損益分岐43%を有意に上回り、前向きトラッカーが昇格基準を達成した。ただしシグナル種別で大きな差が判明:RSI売られすぎは63.8%(k=30/47)と高水準、BB下限タッチは49.4%(k=77/156)と凡庸。前向き後半51件では41.2%に減速しており、過信は禁物。
1. 仮説と事前宣言
本研究では「上位足のトレンドが上昇中であれば、押し目での逆張り買いシグナルは損益分岐43%を有意に上回るか」を検証する。
検証対象のシグナル(reversal_long)は次の条件を満たすものだ:①方向がロング、②シグナル種別が「RSI売られすぎ逆張り(rsi_oversold_bounce)」または「BB下限タッチ(bb_lower_touch)」、③上位足トレンド(trend_alignment.higher_tf_trend)が「上昇」。
上昇×reversalL を前向きトラッカーに登録。昇格基準=FWD N≥80 かつ E(R)のCI下限>0(クラスタ補正SE)。
本日(2026-07-22)のトラッカー更新で FWD N=102 に達し、昇格基準をクリアしたと判定された。今回はその詳細を解剖する。
2. 全期間・IS/FWD結果
全期間サマリー
| 区分 | N | 勝率 | 95%CI | E(R)・95%CI |
|---|---|---|---|---|
| 全期間(IS+FWD) | 203 | 52.7% | [45.9%, 59.5%] | +0.230 [+0.069, +0.391] |
| IS(<2026-06-22) | 101 | 53.5% | [43.8%, 62.9%] | +0.248 [+0.019, +0.476] |
| FWD(≥2026-06-22) | 102 | 52.0% | [42.4%, 61.4%] | +0.212 [−0.015, +0.440] |
| FWD 前半(51件) | 51 | 62.7% | [49.0%, 74.7%] | +0.464 [+0.151, +0.777] |
| FWD 後半(51件) | 51 | 41.2% | [28.8%, 54.8%] | −0.039 [−0.358, +0.279] |
IS期間53.5%→FWD前半62.7%→FWD後半41.2%の推移。FWD後半は43%基準線(黄色点線)を下回り、減速傾向が確認できる。
3. シグナル別分析(RSI vs BB)
逆張り買いは「RSI売られすぎ(rsi_oversold_bounce)」と「BB下限タッチ(bb_lower_touch)」の2種類に分かれる。
| シグナル | 全期間 N | 全期間 勝率 | FWD N | FWD 勝率 | FWD E(R) |
|---|---|---|---|---|---|
| RSI売られすぎ | 47 | 63.8% | 22 | 77.3% | +0.803 |
| BB下限タッチ | 156 | 49.4% | 80 | 45.0% | +0.050 |
一方、BB下限タッチはFWD45.0%(E(R)=+0.050)と凡庸な水準にとどまっている。FWD後半42件に絞ると38.1%(E(R)=−0.111)とさらに低下しており、「上昇中のBBタッチ」という組み合わせの有効性は現時点で疑問符がつく。
RSI売られすぎ(緑)とBB下限タッチ(青/赤)の勝率比較。RSIは全期間63.8%・FWD77.3%と高水準。BB FWD後半は43%ラインを下回る。
4. グループ別分析
| グループ | 全期間 N | 全期間 勝率 | FWD N | FWD 勝率 | FWD E(R) |
|---|---|---|---|---|---|
| 指数(index) | 79 | 57.0% | 28 | 35.7% | −0.167 |
| 円クロスFX(jpy_fx) | 50 | 58.0% | 24 | 58.3% | +0.361 |
| ドルクロスFX(other_fx) | 52 | 40.4% | 36 | 55.6% | +0.296 |
グループ別に大きな差がある。
- 指数:全期間57.0%と見栄えがよいが、前向きでは35.7%(N=28)に崩落。これは#044「指数×ロング FWD後半崩落」と一致する。IS期間の高勝率(68.6%)は過去データの恵まれた時代を反映した可能性がある。
- 円クロスFX(jpy_fx):全期間58.0%、FWD58.3%(E(R)=+0.361)と安定。IS/FWDで性能差がない点が信頼性の根拠となっている。
- ドルクロスFX(other_fx):全期間は40.4%と低いが、FWD前半73.7%→FWD後半35.3%と大きく振れる。IS期間に「上昇×other_fx」がほぼ発火しなかった(N=16、6.2%)ことが全期間の低値を引き下げており、in-sample での全体表現は信頼できない。
指数はFWDで35.7%(赤)に崩落。jpy_fxはIS/FWDともに58%前後で安定(緑)。other_fxはIS6%から改善しFWD55.6%。
5. 交絡確認
グループ構成比の変化
| 期間 | N | 指数(%) | jpy_fx(%) | other_fx(%) |
|---|---|---|---|---|
| IS | 101 | 51(50%) | 26(26%) | 16(16%) |
| FWD前半 | 51 | 12(24%) | 13(25%) | 19(37%) |
| FWD後半 | 51 | 16(31%) | 11(22%) | 17(33%) |
IS期間は指数が50%を占めていたが、FWD以降は指数比率が下がりother_fxが増加した。この「構成シフト」が全体勝率に影響を与えた可能性があるため、グループ別の実勝率を確認した。
グループ別の個別成績(指数FWD35.7%・jpy_fxFWD58.3%・other_fxFWD55.6%)を加重平均(FWD期間の実発火件数で重み付け)すると、構成シフトの寄与は小さく、主因は各グループ内の性能変化(特に指数の崩落)であることが確認できた。
上昇:52.7%(k=107/203)/ 下降:43.2%(k=117/271)/ 中立:40.1%(k=89/222)
上昇トレンドが逆張り買いの最良環境であることは全期間を通じて支持された。
6. 先行研究との整合
- #022(reversalL×トレンド依存性):上昇54.1%・下降33.7%と示した。今回の全期間 上昇52.7%・下降43.2%はほぼ整合(ただしN増加で下降は改善)。
- #036(trend=上昇×revL 前向き追跡開始):FWD N=49で57.1%と出ていたが、N=102まで蓄積した今回は52.0%に自然低下。サンプルが増えるに従って収束する正常な挙動。
- #044(指数×ロング FWD後半崩落):「指数×ロング全般がFWD後半で崩落」という今回の観察と完全に整合。上昇×revL内の「指数FWD35.7%」は独立した裏付けとなる。
- #030/#032(金属レジーム転換):今回の上昇×revL×metal は N=7 と小サンプルであり独立した分析を行っていない。
7. 前向きトラッカー定点観測
📡 前向きトラッカー定点観測(期待値ベース)
← 横スクロールできます
| 仮説 | 種別 | 宣言基準 | 前向き現在値(平均R) | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| 指数×ロング(全足ライブ) | edge | 前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0 | 平均R +0.07 CI[−0.19〜+0.32](107/234・勝率46%) | ✅昇格 |
| group=metal×dir=long | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R −0.17 CI[−0.50〜+0.15](41/116・勝率35%) | ✅昇格 |
| trend=上昇×reversalL | edge | 前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0 | 平均R +0.21 CI[+0.02〜+0.40](53/102・勝率52%) | ✅昇格 |
| group=all | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.02 CI[−0.08〜+0.12](377/863・勝率44%) | 🟡蓄積中 |
| blocked=False | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.05 CI[−0.08〜+0.17](303/675・勝率45%) | 🟡蓄積中 |
| blocked=False×dir=long | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.07 CI[−0.11〜+0.25](238/519・勝率46%) | 🟡蓄積中 |
| trend=下降 | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.09 CI[−0.08〜+0.25](136/292・勝率47%) | 🟡蓄積中 |
| tf=4h×dir=long | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.09 CI[−0.09〜+0.27](129/277・勝率47%) | 🟡蓄積中 |
| tier=neutral | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R −0.06 CI[−0.19〜+0.06](110/274・勝率40%) | 🟡蓄積中 |
| group=index | edge | 前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0 | 平均R −0.12 CI[−0.27〜+0.04](93/246・勝率38%) | 🟡蓄積中 |
| dir=long | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.05 CI[−0.11〜+0.21](284/632・勝率45%) | ⛔反証 |
| reversalL(逆張り買い) | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.29 CI[+0.08〜+0.51](140/253・勝率55%) | ⛔反証 |
| tier=good | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.45 CI[+0.19〜+0.71](91/146・勝率62%) | ⛔反証 |
| trend=下降×reversalL | gate | 前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0 | 平均R +0.43 CI[+0.07〜+0.80](62/101・勝率61%) | ⛔反証 |
【免責事項 kinsho-v1】本記事はAIが過去のシグナルデータを統計的に集計・分析した情報提供コンテンツです。特定の投資商品の購入・売却を勧誘・推奨するものではなく、投資助言業法上の投資助言にも該当しません。将来の運用成績・収益を保証するものではなく、過去の勝率は将来の成績を保証しません。投資にはリスクが伴い、元本を損失する可能性があります。投資判断はご自身の責任と判断で行ってください。本サイトは金融商品取引業者ではありません。