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ボリンジャーバンドの下の線(マイナス2シグマ)で買ったとき、損切りの置き方で結果は変わる? 日足の約4000回で調べた【研究日誌 #111】

公開:2026年9月27日 / カテゴリ:出口の相性ラボ(日足・第1回) / 入口:−2シグマタッチ買い(日足)

【免責事項】 この記事は投資の参考情報として過去のシグナルデータを整理したものです。 特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。 投資にはリスクがあり、損失を生じる可能性があります。 売買の判断はご自身の責任で行ってください。 過去の傾向が将来の結果を保証するものではありません。 本サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言業の登録もしていません。
30秒でわかる

今回の調査について

この「出口の相性ラボ」は、AIシグナルの「入る場面(入口)」と「やめる場面(出口)の組み合わせ」を順番に調べる新しいシリーズです。第1回は、ボリンジャーバンドの下の線(マイナス2シグマ、以下「−2σ」)にタッチしたときの買いシグナルです。

ボリンジャーバンドとは、値段の平均から上下のばらつきをはっきり見せる帯のことです。−2σは「ここまで下がることはあまりない」水準の目安とされ、逆張りの買いシグナルとして使われることがあります。

今回は「損切りを8種類・利確を9種類」組み合わせたとき、1回あたりの平均損益(損切り幅=1)がどう変わるかを、日足の探索期間(〜2026-09-25)で調べました。この数字はそのシグナルの「損切りになったときの損失幅を1」としたときの損益の大きさです。

損切り幅を1とした損益とは?「損切りになったときの損失」を1(ひとつ分)とします。たとえば損切り幅が2万円なら、利確になった場合の損益1.33は「2万円の1.33倍=約2.7万円の利益」です。勝率よりも「勝ったときと負けたときの幅のバランス」まで見られます。
+2σ 中間線 −2σ 買いシグナル (−2σタッチ) 損切り(ATRの1.5倍) 利確(ATRの2倍) シャンデリア損切り (最高値−3ATR・追いかける) 損切り幅 (損切り幅1つ分) −2σタッチの買い:入口と損切り・利確の置き場所(概念図)
※ 概念を示すイメージ図です(実際の値動きではありません)。発火バー(オレンジ)が−2σに届いた瞬間を買いシグナルとします。損切り(赤破線)と利確(緑破線)の例、シャンデリア損切り(紫破線)の追いかける動きを示しています。

全18銘柄の結果(探索期間)

損切りの方法と利確の方法の主な組み合わせを、1回あたりの平均損益(損切り幅=1・探索期間)でまとめました。「いまの方式との差」は同じ入口で比べた差です。

見方の注意:組み合わせが多いので、偶然で良く見える組や悪く見える組が出ます。「目立つ(旗)」と書いてある組は、偶然だけでは説明しにくいほどの差でしたが、それでも前向き(2026-09-25以降)で確かめてから結論にします。「目立つ」の基準は、ボンフェローニ法(多重比較の補正)を使っています。

主な組み合わせ(全18銘柄・探索期間)

損切りの方法 利確の方法 1回あたり平均損益(損切り幅=1) いまの方式との差 件数 目立つ?
ATRの1.5倍(いまの方式) ATRの2倍(いまの方式) −0.06 基準 4095回 —
ATRの1.5倍 利確を置かない +0.21 +0.28 4071回 —
ATRの1.5倍 RSI(売られすぎ・買われすぎを示す指標)70超えで利確 +0.08 +0.15 4080回 —
シャンデリア(追いかける) 損切り幅の2倍で利確 −0.43 −0.24 ▼ 1041回 目立つ🚩
シャンデリア(追いかける) 損切り幅の3倍で利確 −0.46 −0.27 ▼ 1041回 目立つ🚩
タートル型(2ATR+10本安値割れ) 損切り幅の2倍で利確 −0.25 −0.13 2996回 旗なし

「目立つ」と判定された組みは2つあり(シャンデリア損切りと損切り幅2倍利確の組み合わせ・3倍利確の組み合わせ)、どちらも「いまの方式より悪い」方向でした。「いまの方式より良い」という方向の目立つ組はありませんでした。

「利確を置かない」(+0.21)は旗がついていませんが、この記事で見た中では最も平均損益が高い組み合わせでした。ただし旗がないので、偶然の可能性もあります。

主な組み合わせの1回あたり平均損益(損切り幅=1・全18銘柄・探索期間) 0 −0.06 +0.21 利確なし (ATR損切り) +0.08 RSI70利確 (ATR損切り) −0.06 基準 (いまの方式) −0.25 🚩 タートル 2倍利確 −0.43 🚩 シャンデリア 2倍利確 −0.46 🚩 シャンデリア 3倍利確 1回あたり 平均損益
探索期間(〜2026-09-25)の結果。🚩は「目立つ」と判定された組み合わせ(ボンフェローニ法)。偶然の可能性もあるため、前向きで確かめます。

「目立つ」と判定された組み合わせの詳細

シャンデリア損切りとはどんな方法か

シャンデリア損切りとは、「直近22本の最高値から3ATR(値動きの平均的な幅の3倍)を引いた水準」を損切りラインとして、上昇したらそれに合わせて水準も上げる(追いかける)方法です。

買いのシグナルが出た直後、シャンデリア損切りのラインはまだ高いところにあります。−2σをタッチしたということは値段がかなり下がっているので、「22本の最高値−3ATR」という水準は、ATRの1.5倍の損切りに比べてずっと近いことがほとんどです。なお、損切りラインが買った値段より上にある場面や、買った値段に近すぎる場面は数えていないため、件数はいまの方式より少なくなっています。

この「近すぎる損切り」が早めに発動してしまい、結果が悪くなっているのかもしれません。ただし、これはデータから読み取れる一つの考え方で、断定はできません。前向き(2026-09-25以降)で確かめます。

シャンデリア損切りと損切り幅の2倍利確の組み合わせは探索期間に1041回あり、いまの方式より平均0.24 悪い結果でした。期間の前半・後半どちらでもマイナス方向であり、同じ向きでした(「目立つ」の旗が立つ条件の一つ)。

タートル型損切りについて

タートル型損切りは「2ATR+直近10本の安値を下回ったら」という条件です。−2σタッチの買いでなぜ結果が悪くなるのかは、この集計だけでは分かりません。全部で2996回あり、いまの方式より平均0.13 悪い結果でした(旗なし)。

株・為替・コモディティで比べると

入口の種類が同じでも、資産クラスによって結果は変わります。

資産クラス 件数(いまの方式) いまの方式の平均損益(損切り幅=1) ATR損切り・利確なし シャンデリア/損切り幅2倍 備考
全18銘柄 4095回 −0.06 +0.21 −0.43 🚩 —
株価指数(5銘柄) 1099回 +0.11 +0.46 −0.03 旗なし(222回)
為替(FX・9銘柄) 2320回 −0.16 −0.09 −0.55 🚩 754回・旗あり
コモディティ(金・銀・原油) 519回 −0.02 +0.56 (件数少ない) 旗なし

株価指数(日経平均・S&P500・ナスダックなど5銘柄)では、いまの方式でも +0.11 とプラスでした。「利確なし」は +0.46 まで上がっています(1088回・旗なし)。一方、タートル型損切りと損切り幅2倍利確の組み合わせは、いまの方式より −0.06 悪い結果でした(691回・旗なし)。ただし件数は約1100回なので、全体の4分の1程度です。

為替(FX・9銘柄)では、いまの方式でも −0.16 とマイナスで、シャンデリア損切りを使うと −0.55 まで悪化しました(754回・旗あり)。一方、「利確なし」は −0.09 で、いまの方式より +0.08 少ない損でした(旗なし・参考値)。為替ではシャンデリアの影響が大きく出ている可能性があります。

コモディティ(金・銀・原油)では「利確なし」が +0.56 と高い数字でしたが、件数は516回と少なめです(旗なし)。一方、タートル型損切りと損切り幅2倍利確の組み合わせは −0.26 で、いまの方式より −0.20 悪い結果でした(293回・旗なし)。

資産クラス別の「目立つ」基準は全体より厳しく(差0.25以上・件数200以上)、為替とシャンデリアの複数の組み合わせが該当しました。株価指数やコモディティでは今回は「目立つ」なしでした。

資産クラス別・いまの方式(ATR損切り・ATRの2倍利確)の平均損益(損切り幅=1) 0 −0.06 全18銘柄 +0.11 株価指数 −0.16 為替(FX) −0.02 コモディティ 平均損益
探索期間(〜2026-09-25)、いまの方式(ATR損切り・ATRの2倍利確)。株価指数はプラス、為替(FX)はマイナスと、資産クラスで大きく違いました。

これから確かめること(前向き)

今回の調査は「探索期間」の結果です。組み合わせが多いので(8損切りと9利確の組み合わせ(資産クラス別))、偶然で良く見えたり悪く見えたりすることがあります。2026-09-25以降に新しく出るシグナルを「前向き」として、同じ組み合わせで追いかけています。

シャンデリア損切りの目立つ組(全18銘柄と為替の両方)は、前向きでまだデータが集まっていません。件数が増えたら、この研究日誌の後のページで続きをお知らせします。

なぜ「前向き」が大切か:探索期間のデータで良く見えた組み合わせは、偶然で良く見えているだけの可能性があります。「前向き」は、結果を見る前に「この組み合わせを見張る」と決めてから、後から出てくるデータで確かめます。これを前向き検証といいます。

なお、出口の組み合わせについて、前向きで確かめる前に判断することはしません。結果が集まった後、人が判断します。

📡 前向きトラッカー定点観測(期待値ベース)

基準日 2026-09-27/昇格=前向きN≥80(🏁ホールドアウト合格はN≥30)・平均R(期待値)の95%CIが0を跨がない・基準合格2回連続で確定(2026-07-19〜)/降格=昇格後の再判定で基準割れ2回連続→🟡へ(2026-07-18〜・再昇格可)

表の見方:「仮説」は、どんな場面で出たシグナルかを表します(小さな文字は研究用の管理名)。「種別」は、その場面のシグナルが「勝ちやすいか」「負けやすいか(避けたほうがよいか)」のどちらを確かめているかです。「平均R」は1回あたりの損益を、損切りになったときの損を1として表した数字で、「CI」はその数字のぶれの幅(95%)です。「CI下限>0」は、ぶれの幅がまるごと0より上=偶然ではなくプラスと言える、という意味です。時間足の指定がない仮説は、1時間足・4時間足・日足を合わせた数字です。
言葉の意味(17語・タップで開く)
  • 全銘柄=このシグナルが見張っている18銘柄(金・銀・原油・株価指数・為替・ビットコイン)
  • 株価指数=日経平均・S&P500・ナスダック100・NYダウ・英FTSE100
  • 円の通貨ペア=ドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円
  • 円以外の通貨ペア=ユーロドル・ポンドドル・豪ドル米ドル・ユーロ豪ドル・ポンド豪ドル
  • 逆張り買い=下がったところで買うこと(ここでは「RSI売られすぎからの反発」か「ボリンジャーバンド−2σタッチ」で買ったもの)
  • 壁=利益確定の目標までの間にある直近の高値(売りなら安値)
  • 選別ランク=過去の成績をもとにシグナルを「最上位・良・普通・避けたい」に分けた目安
  • 移動平均線=直近25本・75本の値段の平均をつないだ線(日足なら25日・75日)
  • RSI=値動きの勢いを0〜100で表す指標(30以下は売られすぎ、70以上は買われすぎの目安)
  • MACD=2本の移動平均の差で勢いの変わり目を見る指標
  • ボリンジャーバンド=平均からのばらつきで引いた帯(−2σは下の線、+2σは上の線)
  • ゴールデンクロス=短い期間の線が長い期間の線を下から上へ抜けること(デッドクロスはその逆)
  • 関連ニュース=シグナルが出たときに集まっていた、その銘柄のニュースの本数
  • 順張り=値動きの向きに乗るシグナル(直近20本の高値・安値の抜け、MACD・移動平均線のクロス)
  • ADX=トレンドの強さを表す指標(20未満は弱い、25以上は強いの目安。上げか下げかは表さない)
  • VIX=米国株の「恐怖指数」(市場の不安が大きいほど高い)
  • ファンダの見立て=毎日朝夕のまとめ(経済指標・ニュース・金融政策)から出す、その銘柄の上げ下げの見立て
仮説種別宣言基準前向き現在値(平均R)状態
全銘柄のシグナル(買いも売りも)
group=all
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.03
CI[-0.02~+0.08]
1605/3634・勝率44%
🟡蓄積中
目標の手前に壁なしのシグナル(買いも売りも)
blocked=False
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.04
CI[-0.02~+0.09]
1287/2900・勝率44%
🟡蓄積中
「RSI売られすぎからの反発」のシグナル
売られすぎ逆張り買い(rsi_oversold_bounce・全足)
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.18
CI[+0.01~+0.35]
188/372・勝率50%
🟡蓄積中
買い全般
dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.05
CI[-0.03~+0.12]
1230/2743・勝率45%
⛔反証
逆張り買い全般
reversalL(逆張り買い)
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.11
CI[+0.01~+0.20]
470/990・勝率48%
⛔反証

※ 前向きトラッカーは入口の仮説を追跡しています(出口の相性は別途前向きで追跡)。

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