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🧪 9種類の入り方で一番勝ちやすいのはどれか? 全5050回の成績を定点観測した
AIシグナル研究日誌 #119

カテゴリ:🧪 AIシグナル研究日誌  |  公開:2026年10月6日  |  読了:約6分

毎回ひとつの仮説を実データで確かめ、勝っても負けても全部公開する研究日誌の第119回です。前回(第118回)では「品質ランク別の勝率に差はあるか」を全5020回で調べました。

今回は少し視点を変えて、「シグナルの種類ごとに勝率は違うか」を定点観測します。このサイトが使う9種類の入り方をまとめてデータで確認します。

⏱️ 30秒でわかる今回のまとめ

① 全シグナル5050回の勝率は42.8%(5050回中2159回)。これが今回の全体基準です
② 一番高い入り方:RSI(相対力指数)の売られすぎからの反発買い、46.7%(540回中252回)
③ 一番低い入り方:直近の高値を上に突き抜けた買い、39.2%(449回中176回)
④ ただし、どの入り方のぶれの幅(95%の信頼区間)も互いに重なっているため、「この入り方が統計的に優れている」とは言えない状態。引き続き積み重ねていく

① 確かめ方

使ったデータは、このサイトのシグナル記録(18銘柄の売買発火履歴)です。金・銀・原油・株価指数・為替・ビットコインの18銘柄を1時間足・4時間足・日足で監視した全記録のうち、利益確定か損切りで結果が出たものを使います。

集計の締め切りは2026年10月6日の朝6時10分(日本時間)です。この時点で結果が出ていた5050回を対象にしています。

勝ち・負けの決め方
利益確定の目標(第1または第2)に届いたら「勝ち」、損切りラインに触れたら「負け」としています。勝率はその割合です。

9種類の入り方は、発火条件(どんな状況でシグナルが出るか)の名前ごとに集計しています。

② 9種類の成績一覧

以下の表は、各入り方の全体成績です。ぶれの幅(95%の信頼区間)とは、「偶然のばらつきを考えると、本当の勝率はこの範囲の中にある可能性が高い」という幅です。

入り方の名前 勝ち回数 合計回数 勝率 ぶれの幅(95%)
RSI売られすぎ反発買い 252回540回46.7%42.5%〜50.9%
移動平均線デッドクロス売り 70回152回46.1%38.3%〜54.0%
MACD(2本の移動平均線の差で勢いの変わり目を見る指標)ゴールデンクロス買い 314回720回43.6%40.0%〜47.3%
全体の基準 2159回5050回42.8%41.4%〜44.1%
1時間足全体 1238回2855回43.4%41.6%〜45.2%
ボリンジャーバンド下限タッチ買い 428回988回43.3%40.3%〜46.4%
MACDデッドクロス売り 317回735回43.1%39.6%〜46.7%
4時間足全体 805回1902回42.3%40.1%〜44.6%
ボリンジャーバンド上限突破売り 123回291回42.3%36.7%〜48.0%
サポート・レジスタンス反発買い 193回460回42.0%37.5%〜46.5%
移動平均線ゴールデンクロス買い 73回180回40.6%33.7%〜47.9%
直近安値割れ売り 144回357回40.3%35.4%〜45.5%
日足全体 116回293回39.6%34.2%〜45.3%
直近高値ブレイク買い 176回449回39.2%34.8%〜43.8%

「移動平均線デッドクロス売り」は152回と回数が少なめなため、ぶれの幅が広くなっています。回数が少ないほど信頼性が下がる点に注意が必要です。

③ 棒グラフで比べる

入り方別の勝率(全体基準:42.8%) 50% 46% 42% 38% 34% 基準 42.8% 46.7% RSI 売られ すぎ 46.1% 平均線 デッド 売り 43.6% MACD ゴールデン 買い 43.3% ボリ帯 下限 買い 43.1% MACD デッド 売り 42.3% ボリ帯 上限 売り 42.0% サポ レジ 反発 40.3% 安値 割れ 売り 39.2% 高値 ブレイク 買い

図1:9種類の入り方の勝率(2026年10月6日時点)。青い点線は全体の基準(42.8%)。緑の棒がRSI売られすぎ反発買い(46.7%)、赤の棒が高値ブレイク買い(39.2%)。※ 過去の記録の集計値を棒の長さで示した図です(値動きのチャートではなく、将来の勝率を示すものでもありません)

④ RSI売られすぎ反発とはどんな場面か

今回、最も高い勝率だった「RSI(相対力指数:買われすぎ・売られすぎを0から100の数字で表す指標)の売られすぎ反発買い」がどんな場面で出るかを図で確認します。

RSI売られすぎ反発 — チャートのどの場面か 価格 発火 ↑ここでRSIが30を下回る(売られすぎ) RSI 30 50 ※ 概念を示すイメージ図です(実際の値動きではありません)

図2:RSI売られすぎ反発買いの概念図。価格が下落してRSI(相対力指数)が30を下回ったところ(オレンジ枠)でシグナルが出ます。そこからの反発を狙った買いです。

このシグナルは「下がりすぎた銘柄が少し戻る」という動きを狙います。逆張りの発想です。今回の集計では540回で46.7%の勝率でした。

⑤ ぶれの幅について

表のぶれの幅(95%の信頼区間)を見ると、全ての入り方で幅が重なっています。

数字の比べ方の注意点
「RSI売られすぎ」の46.7%と「高値ブレイク」の39.2%は、数字だけ見ると約7.5ポイントの差があります。しかし、ぶれの幅を比べると重なり合っています。これは「まだデータ数が足りず、偶然の可能性が否定できない」ということです。単純に数字を並べて「どれが良い」と判断するのは、この段階では早い判断です。

引き続き前向きトラッカー(登録後の新しいデータだけで追いかける仕組み)で積み上げていきます。RSI売られすぎについては第116回で405回の前向き成績をまとめています。

⑥ 前向きトラッカー定点観測

以下の表は、今日(2026年10月6日)時点での前向きトラッカーの成績です。各仮説が事前に宣言した「昇格の基準(条件)」と現在の成績を確認できます。

「蓄積中」はまだ基準を満たすほどデータが集まっていない状態です。「昇格」になると、その仮説は「統計的に意味があると言える可能性が高い」と判断された状態になります。

📡 前向きトラッカー定点観測(期待値ベース)

基準日 2026-10-06/昇格=前向きN≥80(🏁ホールドアウト合格はN≥30)・平均R(期待値)の95%CIが0を跨がない・基準合格2回連続で確定(2026-07-19〜)/降格=昇格後の再判定で基準割れ2回連続→🟡へ(2026-07-18〜・再昇格可)

表の見方:「仮説」は、どんな場面で出たシグナルかを表します(小さな文字は研究用の管理名)。「種別」は、その場面のシグナルが「勝ちやすいか」「負けやすいか(避けたほうがよいか)」のどちらを確かめているかです。「平均R」は1回あたりの損益を、損切りになったときの損を1として表した数字で、「CI」はその数字のぶれの幅(95%)です。「CI下限>0」は、ぶれの幅がまるごと0より上=偶然ではなくプラスと言える、という意味です。時間足の指定がない仮説は、1時間足・4時間足・日足を合わせた数字です。
言葉の意味(17語・タップで開く)
  • 全銘柄=このシグナルが見張っている18銘柄(金・銀・原油・株価指数・為替・ビットコイン)
  • 株価指数=日経平均・S&P500・ナスダック100・NYダウ・英FTSE100
  • 円の通貨ペア=ドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円
  • 円以外の通貨ペア=ユーロドル・ポンドドル・豪ドル米ドル・ユーロ豪ドル・ポンド豪ドル
  • 逆張り買い=下がったところで買うこと(ここでは「RSI売られすぎからの反発」か「ボリンジャーバンド−2σタッチ」で買ったもの)
  • 壁=利益確定の目標までの間にある直近の高値(売りなら安値)
  • 選別ランク=過去の成績をもとにシグナルを「最上位・良・普通・避けたい」に分けた目安
  • 移動平均線=直近25本・75本の値段の平均をつないだ線(日足なら25日・75日)
  • RSI=値動きの勢いを0〜100で表す指標(30以下は売られすぎ、70以上は買われすぎの目安)
  • MACD=2本の移動平均の差で勢いの変わり目を見る指標
  • ボリンジャーバンド=平均からのばらつきで引いた帯(−2σは下の線、+2σは上の線)
  • ゴールデンクロス=短い期間の線が長い期間の線を下から上へ抜けること(デッドクロスはその逆)
  • 関連ニュース=シグナルが出たときに集まっていた、その銘柄のニュースの本数
  • 順張り=値動きの向きに乗るシグナル(直近20本の高値・安値の抜け、MACD・移動平均線のクロス)
  • ADX=トレンドの強さを表す指標(20未満は弱い、25以上は強いの目安。上げか下げかは表さない)
  • VIX=米国株の「恐怖指数」(市場の不安が大きいほど高い)
  • ファンダの見立て=毎日朝夕のまとめ(経済指標・ニュース・金融政策)から出す、その銘柄の上げ下げの見立て
仮説種別宣言基準前向き現在値(平均R)状態
全銘柄のシグナル(買いも売りも)
group=all
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.02
CI[-0.03~+0.07]
1704/3891・勝率44%
🟡蓄積中
目標の手前に壁なしのシグナル(買いも売りも)
blocked=False
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.02
CI[-0.03~+0.08]
1363/3109・勝率44%
🟡蓄積中
目標の手前に壁なしの買い
blocked=False×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.03
CI[-0.04~+0.11]
1085/2456・勝率44%
🟡蓄積中
買い全般(4時間足のみ)
tf=4h×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.02
CI[-0.08~+0.12]
487/1112・勝率44%
🟡蓄積中
選別ランク「普通」のシグナル(買いも売りも)
tier=neutral
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.03
CI[-0.04~+0.11]
455/1028・勝率44%
🟡蓄積中
株価指数のシグナル(買いも売りも)
group=index
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R -0.00
CI[-0.10~+0.09]
435/1016・勝率43%
🟡蓄積中
円以外の通貨ペアの買い
group=other_fx×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R -0.02
CI[-0.13~+0.09]
374/888・勝率42%
🟡蓄積中
株価指数の買い
指数×ロング(全足ライブ)
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.03
CI[-0.11~+0.18]
360/812・勝率44%
🟡蓄積中
値段が2本の移動平均線より上の買い
ステート 上昇配置(>MA25&75)×ロング
勝ちやすいか
edge
前向きN≥30🏁
平均RのCI下限>0
平均R +0.03
CI[-0.10~+0.15]
342/775・勝率44%
🟡蓄積中
目標の手前に壁なしの売り
blocked=False×dir=short
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R -0.00
CI[-0.11~+0.11]
290/677・勝率43%
🟡蓄積中
関連ニュースなしのシグナル(買いも売りも)
注目度ゼロ(news=0)
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R -0.02
CI[-0.14~+0.10]
208/496・勝率42%
🟡蓄積中
金・銀のシグナル(買いも売りも)
group=metal
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.07
CI[-0.07~+0.21]
219/477・勝率46%
🟡蓄積中
「RSI売られすぎからの反発」のシグナル
売られすぎ逆張り買い(rsi_oversold_bounce・全足)
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.15
CI[-0.01~+0.31]
200/405・勝率49%
🟡蓄積中
もみあい中の逆張り買い
trend=中立・もみあい×reversalL
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.06
CI[-0.06~+0.19]
171/375・勝率46%
🟡蓄積中
金・銀の買い
group=metal×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.09
CI[-0.10~+0.29]
162/346・勝率47%
🟡蓄積中

現時点では全ての仮説が「蓄積中」の状態です。昇格した仮説はまだ1つもありません。今後、データが積み重なるにつれて結論が変わる可能性があります。

⑦ まとめ

今回わかったこと
全5050回の記録を9種類の入り方に分けて集計した結果:
・一番高い勝率はRSI売られすぎからの反発買いで46.7%(540回中252回)
・一番低い勝率は直近高値ブレイク買いで39.2%(449回中176回)
・ただし、全ての入り方のぶれの幅が重なっているため、現時点では「この入り方が統計的に優れている」とは言えない
引き続き確認が必要なこと
前向きトラッカーの「RSI売られすぎ」の仮説は、ぶれの幅の下限が -0.01 で、まだ0をわずかに下回っています(前向き405回中200回勝ち・勝率49%・ぶれの幅[-0.01〜+0.31])。昇格の基準(ぶれの幅がまるごと0より上)は満たしていません。今後のデータで結果は上にも下にも動きうるため、引き続き記録を積み重ねます。

次回の研究日誌もお楽しみに。過去の記事は解説記事一覧から確認できます。

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