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🧪 「良」が「上の上」より勝率が高い? 全5020回で調べた品質ランク別の成績
AIシグナル研究日誌 #118

カテゴリ:🧪 AIシグナル研究日誌  |  公開:2026年10月5日  |  読了:約7分

毎回ひとつの仮説を実データで確かめ、勝っても負けても全公開する研究日誌の第118回です。前回(#117)では「日足の高値ブレイク買いで、損切りと利確の置き方を変えると結果が変わるか」を約3700回のデータで調べました。

今回は少し視点を変えて、このサイトのシグナルに付いている「品質ランク」という評価値を切り口に成績を集計した定点観測をお届けします。「品質が高いほど勝ちやすい」という期待どおりの結果になっているでしょうか。

⏱️ 30秒でわかる今回のまとめ

① 全シグナル5020回(5020回中2150回)の勝率は42.8%。これが全体の基準です
② ランク別の勝率:上の上41.3%(749回中309回)、良45.4%(984回中447回)、普通42.4%(1265回中536回)、避ける43.0%(1696回中730回)
③ 最高ランク「上の上」より次の「良」の方が勝率が高く、逆の順番になっている
④ ただし、ぶれの幅(95%の信頼区間)が大きく重なっているため、まだ断言できる状態ではない。引き続き記録を積み重ねる

① 「品質ランク」とはなにか

このサイトのシグナルシステムは、シグナルが発火するたびに「品質ランク」という評価値を自動で付けています。ランクは4段階あります。

ランク名読み方主な判定基準
上の上最高品質トレンドの向きが全時間足でそろっている、複数のシグナルが同時に発火しているなど、条件が複数重なったとき
良高品質トレンドと方向がある程度そろっているが、最高品質ほど条件が重なっていないとき
普通標準的特別な強みも弱みもない一般的なシグナル
避ける低品質トレンドと逆向きなど、成績が出にくいと判断された条件のとき

直感的には「最高品質が一番勝ちやすい」と思いたいところです。今回はこの直感が本当に成り立つかをデータで確かめます。

② 確かめ方

過去の全シグナルのうち、すでに決済(利確または損切り)が確定したもの5020回を対象にしました。このサイトのシグナルは、利確に当たれば「勝ち」、損切りに当たれば「負け」として記録されています。

品質ランク別に「何回中何回勝ったか」を数え、勝率(勝った回数を全回数で割った割合)を計算しました。また、偶然のぶれを考えた「95%の信頼区間(ぶれの幅)」も合わせて計算しています。この幅の中に、本当の勝率が95%の確率で入ると考えてください。

5020回のうち4694回にランクが付いています(残り326回はランクが付いていないシグナルです)。全体の基準(42.8%)は5020回全体の数字です。

③ ランク別の勝率(全5020回)

ランク 件数 勝ち回数 勝率 ぶれの幅(95%)
全体(基準) 5020 2150 42.8% 41.5%〜44.2%
上の上 749 309 41.3% 37.8%〜44.8%
良 984 447 45.4% 42.3%〜48.5%
普通 1265 536 42.4% 39.7%〜45.1%
避ける 1696 730 43.0% 40.7%〜45.4%

注目すべき点は、最高品質の「上の上」が41.3%と全体の基準(42.8%)を下回っている一方で、次の「良」が45.4%と全体を上回っている点です。

また、「避ける」も43.0%と、「上の上」を上回っています。つまり、ランクの高い順に勝率が並んでいるわけではありません。

④ 棒グラフで比べる

50% 40% 30% 全体42.8% 41.3% 上の上 749回中309回 45.4% 良 984回中447回 42.4% 普通 1265回中536回 43.0% 避ける 1696回中730回

品質ランク別の勝率(全期間 5020回のデータ)。破線は全体の基準(42.8%)。棒の下の数字は「全回数中の勝ち回数」。

⑤ ぶれの幅を確認する

「良が45.4%で上の上の41.3%を上回っている」という数字は一見はっきりしていますが、データが有限なため、偶然のぶれが含まれています。ぶれの幅(95%の信頼区間)を見ると次のようになります。

ランク 勝率 ぶれの幅(95%) 読み方
上の上 41.3%(749回中309回) 37.8%〜44.8% 本当の勝率は37.8%から44.8%の間にある可能性が高い
良 45.4%(984回中447回) 42.3%〜48.5% 本当の勝率は42.3%から48.5%の間にある可能性が高い

「上の上」のぶれの幅の上の端は44.8%、「良」のぶれの幅の下の端は42.3%です。この幅が重なっているため、「良が上の上を偶然とは言えない差で上回っている」とはまだ言えません。今の差(約4ポイント)が本物なのか、偶然のぶれなのかは、もっとデータが積み重なるとわかってきます。

このデータは定点観測です。「良が上の上より良い」という結論を出すためには、ぶれの幅が重ならなくなる程度まで件数が増える必要があります。現時点では「そういう傾向がある」という記録にとどまります。

なぜ「上の上」が低いのか?(考えられる理由)

直感に反する結果の理由として、いくつかの可能性が考えられます。

ただし、これらはあくまでも「考えられる理由」であり、データで確かめたわけではありません。今後の前向きな記録の中で、傾向が続くかどうかを見守ります。

⑥ まとめと今後の見どころ

全5020回のデータを品質ランク別に集計した結果をまとめます。

今後の見どころ:「良」のぶれの幅の下の端(現在42.3%)が全体基準(42.8%)を継続して上回るか、「上の上」のぶれの幅の下の端が基準を下回ったままになるかを観察します。差が大きくなれば、「品質ランクの見直し」の検討材料になります。

次回の研究日誌もどうぞお楽しみに。前回と今回の記事は、下のリンクから続けて読めます。

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