RSIが30を下回ったときの逆張り買い、前向き391回での現状
── 昇格の2回目チェックまであと9回【研究日誌 #115】
RSI(相対力指数)が30を下回ったあとに価格が反発する動きを買いで取ろうとするシグナル「RSI売られすぎ逆張り買い」について、2026年6月16日に仮説として登録しました。それ以降のリアルタイムデータで成績を積み上げています。
今回は前向きの回数が391回に達したので現状を報告します。前回この仮説を取り上げた研究日誌 #109(374回時点)では、損益の幅の下限がゼロを超えた最初のチェックでした。今回は2回目のチェックに向けてあと9回という段階です。
30秒でわかる
- 登録前のデータ(133回)では勝率39.1%。損益分岐の43%を下回っており、後ろ向きの集計では有利な根拠が見当たりませんでした。
- 登録後の前向きデータ(391回)では勝率50.6%。損益の幅の平均はプラス0.18倍、幅の下限はプラス0.02倍でプラスを維持しています。
- 前回(研究日誌 #109・374回)から17回増えて391回になりました。幅の下限は前回のプラス0.01倍からプラス0.02倍となり、引き続きゼロを超えています。
- 昇格の条件(損益の幅の下限がゼロを超えることを2回連続)の1回目はクリア済み。あと9回で400回(2回目のチェック)となります。
1. この仮説とデータの区切り方
「RSI売られすぎ逆張り買い」は、RSI(相対力指数)が30を下回ったあとに価格が反発する動きを、買いのシグナルとして記録する仮説です。買いの向きのみを対象にしています。
仮説の登録日は2026年6月16日です。データは2種類に分けて管理しています。
- 確かめ直し期間(2026年6月16日以前):登録前の過去データで後ろ向きに集計したもの
- 前向き期間(2026年6月17日以降):登録後にリアルタイムで積み上げたもの
後ろ向きの集計は「良さそうなデータを後から選んだ」可能性を排除できません。このサイトでは登録後のリアルタイムデータを成績の主軸にしています。
2. 登録前データ(確かめ直し期間)の結果
登録前の133回のデータを集計すると、勝率は39.1%でした。損益分岐の43%を下回っており、損益の幅の平均はマイナス0.09倍(95%の確かさで含まれる範囲:マイナス0.20倍からプラス0.03倍)でした。
この時期のデータは「過去に遡って評価したもの」です。登録後の前向きの成績とは分けて考える必要があります。
3. 前向き期間全体の成績
2026年6月17日以降に発火した391回のシグナルを集計しました。
図1:登録前と前向き期間の勝率(黄点線が損益分岐43%)
| 期間 | 回数 | 勝率 | 勝率の幅(95%) | 損益の幅(平均・1回あたり) |
|---|---|---|---|---|
| 登録前(〜2026-06-16) | 133回 | 39.1% | 31.2〜47.6% | マイナス0.09倍 |
| 前向き(2026-06-17〜) | 391回 | 50.6% | 45.7〜55.6% | プラス0.18倍 |
| 全体ベースライン(前向き期間・全シグナル) | 4,141回 | 43.4% | 41.9〜44.9% | プラス0.01倍 |
前向き期間の勝率は50.6%で、損益分岐(43%)と全体のベースライン(43.4%)をどちらも上回っています。損益の幅の平均はプラス0.18倍で、95%の確かさで含まれる範囲はプラス0.02倍からプラス0.36倍でした。
4. 商品・通貨・指数ごとの成績
前向き期間の391回を、銘柄の種類ごとに分けて集計しました。
図2:グループ別の勝率(前向き期間)。黄点線が損益分岐43%
| グループ | 回数 | 勝率 | 勝率の幅(95%) | 損益の幅(平均) |
|---|---|---|---|---|
| 金・銀(コモディティ) | 49回 | 57.1% | 43.3〜70.0% | プラス0.33倍 |
| 原油 | 26回 | 50.0% | 32.1〜67.9% | プラス0.17倍 |
| 株価指数 | 79回 | 50.6% | 39.8〜61.4% | プラス0.18倍 |
| 円の通貨ペア | 99回 | 51.5% | 41.8〜61.1% | プラス0.20倍 |
| 円以外の通貨ペア | 122回 | 47.5% | 38.9〜56.3% | プラス0.11倍 |
| ビットコイン | 14回 | 57.1% | 32.6〜78.6% | プラス0.33倍 |
6グループすべてで勝率が43%を上回っています。ただし円以外の通貨ペアは95%の確かさで含まれる範囲(38.9〜56.3%)が43%をまたいでいるため、この区分だけでは現時点で有利と断言できません。ビットコインは14回と回数が少ないため、参考程度にとどめてください。なお6グループの合計(389回)と前向き期間全体(391回)の差分2回は、いずれのグループにも分類されない銘柄によるものです。
5. 時間足ごとの成績
前向き期間の391回を、シグナルが発火した時間足ごとに分けて集計しました。
| 時間足 | 回数 | 勝率 | 勝率の幅(95%) | 損益の幅(平均) |
|---|---|---|---|---|
| 1時間足 | 246回 | 48.0% | 41.8〜54.2% | プラス0.12倍 |
| 4時間足 | 125回 | 52.0% | 43.3〜60.6% | プラス0.21倍 |
| 日足 | 20回 | 75.0% | 53.1〜88.8% | プラス0.75倍 |
1時間足は95%の確かさで含まれる範囲(41.8〜54.2%)が43%を含んでいます。4時間足の下限は43.3%と損益分岐のすぐ上で、現時点では明確な差とは言えません。日足は20回と回数が少なく、引き続き様子を見る段階です。時間足ごとの違いは今後の回数の積み上げで確かめる必要があります。
6. 昇格基準と現在地
このサイトでは、仮説が「昇格」(有利さが前向きで2回連続して確認された状態)と判定されるまでに段階を設けています。
昇格の条件
- 前向きの回数が80回以上であること
- 損益の幅の平均の、95%の確かさで含まれる範囲の下限がゼロを超えること
- 上の2つをあらかじめ決めたチェックポイントで2回連続でクリアすること
前回(研究日誌 #109)からの変化
研究日誌 #109(374回時点)で1回目の条件をクリアしました。そのときの幅の下限はプラス0.01倍でした。今回(391回)は前回のプラス0.01倍から上昇し、プラス0.02倍となっています。引き続きゼロを超えています。
図3:前向き回数の進捗(374回から391回へ、次のチェックは400回)
| 仮説 | 種別 | 昇格条件 | 現在値 | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| 「RSI売られすぎからの反発」のシグナル 売られすぎ逆張り買い(全足) |
勝ちやすいか 有利さの確認 |
前向き80回以上 損益の幅の下限が0を超えること |
損益の幅 プラス0.18倍 幅の下限〜上限 [プラス0.02〜プラス0.36] 391回中198回・勝率51% |
🟡蓄積中 |
※ すべての追跡中の仮説は シグナル研究ページ で確認できます。
7. 次のチェックポイントに向けて
あと9回の発火で400回に達します。そのタイミングで損益の幅の下限が再びゼロを超えていれば、2回連続クリアとなり昇格の基準を満たすことになります(将来の成績を保証するものではありません)。
現在の幅の下限はプラス0.02倍で、ゼロに近い状態で推移しています。次の9回の結果次第で変わる可能性があります。引き続き前向きでの積み上げを続け、次のチェック時点での報告をお届けします。
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