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トレンドが強い場面の順張りシグナルは、負けやすい? 前向き70回で確かめた【研究日誌 #125】

公開:2026年10月14日 前向き期間:2026年9月27日〜 仮説登録日:2026年9月26日

⚠️ 本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言・代理業の登録もしていません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
⏱ 30秒でわかる今回のまとめ

1. 今回の研究について

「順張り」とは、トレンドの方向に乗るやり方です。上がっているときに買い、下がっているときに売ります。

「方向性指数(0から100でトレンドの強さを表す指標)」は、今の相場がどれくらい強いトレンドを持っているかを示します。25以上で「強いトレンドがある」と一般に言われます。

一見、「トレンドが強いほど順張りは勝ちやすいのでは」と思いたくなります。でも、強いトレンドの場面では「すでに動き切った後に乗ることになりやすい」という見方もあります。この研究では、その問いを数字で確かめます。

💡 方向性指数(トレンドの強さを測る指標)とは
0から100の数字で相場の「勢い」を測ります。25以上で「トレンドがはっきりある」とされます。この指標は方向(上か下か)は示さず、強さだけを測ります。
方向性指数(トレンドの強さ)と順張りシグナルの概念図 0 25 50 25 強さ シグナル 強い場面 シグナル 弱い場面 価格(上昇中)

方向性指数が25以上の場面(紫のシェード)でのシグナルが今回の調査対象。価格が既に大きく動いた後に乗ることになりやすいのが課題。

2. 調査の方法

この仮説は「回避」を目的とします。つまり「この条件に当てはまるシグナルは、成績が悪いので使わない方がいい」という仮説です。

調べた条件

項目 内容
シグナルの種類 順張り族(高値・安値ブレイク、MACD(移動平均の収束と拡散:相場の向きと勢いを測る指標)クロス、移動平均クロス)
方向性指数の条件 シグナル発生時に方向性指数が25以上(「強いトレンド」の場面)
比べる相手(対照) 方向性指数が20未満(「弱いトレンド」の場面)
仮説の種類 回避(成績が悪いので使わない)
仮説登録日 2026年9月26日(この日より前のデータは事前に固定)
前向き期間 2026年9月27日から現在まで(本記事執筆時で17日間)
💡 シグナルどおりに売買していたら、どうなったかの計算(事後の確認)について
過去に実際に取引されたわけではありません。シグナルが出た時刻の価格で入り、損切り・利益確定の水準に達した時刻を確認し、勝ち(利益確定に到達)か負け(損切りに到達)かを記録します。

3. 事前に固定したデータ(2026年9月26日より前)の結果

仮説を登録する前のデータを「事前に固定したデータ」と呼びます。ここでは仮説の根拠を確認しています。ただし、登録前に数字を見て仮説を作ったため、この結果だけでは「本当に使えるか」の判断はできません。

条件 回数 勝った割合 偶然のぶれを考えた勝率(信頼区間)
全体(ベースライン) 4825回 42.9% 41.5%〜44.3%
順張り全体 2478回 42.6% 40.7%〜44.6%
順張りかつトレンド強(今回の対象) 1069回 41.4% 38.5%〜44.4%
順張りかつトレンド弱(比較用) 847回 44.4% 41.1%〜47.8%

事前期間では、トレンド強(41.4%)とトレンド弱(44.4%)の差は3.0%分で、大きくはありませんでした。ただし方向は仮説と一致しています(トレンド強の方が低い)。

⚠️ 注意 この期間のデータは仮説を作るために使ったため、成績が良く見えるように結果を選んでしまっている可能性があります。「本当に使えるか」の判断は前向きの結果で判断します。

4. 前向きの結果(2026年9月27日以降、本題)

仮説を登録してから積み上げた前向きの数字が本題です。登録前に数字を見ていないため、後付けではありません。

条件 回数 勝った割合 偶然のぶれを考えた勝率(信頼区間) 損益分岐(43%)との比較
全体(ベースライン) 358回 36.3% 31.5%〜41.4% 下回る
順張り全体 198回 31.3% 25.3%〜38.1% 下回る
順張りかつトレンド強(今回の対象) 70回 28.6% 19.3%〜40.1% 下回る
順張りかつトレンド弱(比較用) 88回 37.5% 28.1%〜47.9% 下回る

今回の対象(トレンド強)は勝った割合28.6%で、偶然のぶれを考えた勝率の上端(40.1%)も損益分岐(43%)を下回っています。

トレンド弱(37.5%)と比べても8.9%分低く、トレンドが強い場面の順張りは特に成績が悪い傾向が見られます。

ただし全体のベースラインも36.3%と低調(事前期間の42.9%より大きく下がっている)なので、「この17日間は全体的に難しい相場環境だった」という影響も含まれています。

前向き(2026年9月27日以降)の勝率比較 0% 20% 30% 40% 43% 36.3% 全体 358回 31.3% 順張り全体 198回 28.6% トレンド強 70回 37.5% トレンド弱 88回

赤棒(トレンド強)が最も低い。全体・トレンド弱とも損益分岐43%を下回る厳しい期間。

平均の損益について

損益は「損切りになったときの損を1とした倍数」で表します。

条件 1回あたりの平均損益 偶然のぶれを考えた幅(損益の信頼区間)
順張りかつトレンド強(今回の対象) 損切り幅の0.37倍の損 マイナス0.59からマイナス0.15(全域がマイナス)
順張りかつトレンド弱(比較用) 損切り幅の0.17倍の損 マイナス0.42からプラス0.08(偶然の範囲内)

トレンドが強い場面は、損になる方向のぶれ幅の上端(マイナス0.15)も0を下回っています。これは「偶然とは言いにくい損の傾向」を示しています。トレンド弱は上端がプラス0.08で、まだ偶然の範囲内に収まっています。

※ 平均損益の数値はトラッカーの計算値です。

5. 解釈と注意点

「トレンドが強い場面の順張りが負けやすい」理由として考えられること

ただしこれらはあくまで「考えられる理由」であり、数字で証明したわけではありません。

まだ判断できない理由

前向きの回数は70回で、昇格の判断に必要な回数(80回)には届いていません。また前向き期間の全体勝率(36.3%)が事前期間(42.9%)より大きく低いため、「トレンドが強すぎるから悪い」のか「この期間全体が悪い」のか、区別が難しい状況です。

⚠️ 複合要因の可能性 2026年9月27日以降の17日間は、順張り全体の勝率が31.3%と特に低い時期でした。トレンド強の28.6%はそれよりさらに低いですが、「トレンドの強さの影響」と「相場環境全体の悪化」を今の件数では切り離せません。

6. 現在のトラッカー(観察中の仮説一覧から抜粋)

このサイトで登録・観察している仮説の一覧から、今回の仮説の現在地を確認します。表の勝ち回数・勝率はシグナル記録から直接集計した値です(トラッカーの集計時刻の差で1件前後することがあります)。

仮説の内容 種類 前向き回数 前向き勝率 偶然のぶれを考えた勝率(信頼区間) 昇格まで 状態
順張りかつトレンド強(方向性指数25以上)の回避 回避 70回 28.6% 19.3%〜40.1% あと10回以上 観察中

※ 損益分岐 43%。昇格の判断には前向き80回以上が必要。

7. ここまでのまとめ

トレンド強の順張り:事前期間と前向き期間の勝率の変化 0% 20% 30% 40% 43% ←登録日(9/26) 41.4% 事前期間 1069回 28.6% 前向き 70回

仮説登録(9/26)を境に、後付けでない前向きデータ(赤)が積み上がっています。現時点で70回、引き続き観察中。

今の状況を整理すると

前向き80回を超えた時点から、平均損益の区間がマイナスのままか・同時期の全体より成績が悪いかを毎回確かめます。2回続けて両方の条件を満たせば、回避として昇格します。どちらとも言えなければ観察を続けます。

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