MarketWatch AI
日本人投資家のためのマーケット情報サイト
📚 解説記事
⚠️ 本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言・代理業の登録もしていません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

🧪 上昇トレンドのなかでRSI(勢い指標)が30を割ったとき、反発の買いは勝ちやすい? 過去52回は77%、前向き46回は46%
AIシグナル研究日誌 #124

カテゴリ:🧪 AIシグナル研究日誌  |  公開:2026年10月13日  |  読了:約10分

毎回ひとつの仮説を実データで確かめ、勝っても負けても全公開する研究日誌の第124回です。前回(#123)では日足で安値ブレイクの売り(出口の相性ラボ第3回)を調べました。

今回は、2026年8月11日に事前登録した仮説「上昇トレンドのなかでRSI(相対力指数:買われすぎ・売られすぎを0から100の数字で表す指標)が30以下になった場面で、反発の買いは勝ちやすいか」を取り上げます。登録から約2か月が経ち、前向きのデータが46回分たまりました。

⏱️ 30秒でわかる今回のまとめ

RSIが30を割ると「売られすぎ」とされます。上昇トレンドのなかでこの場面から反発をねらって買うシグナルが、登録前の期間に52回出ました。

・登録前の勝った割合は 76.9%(52回中40回) でした。しかし、この数字は「結果を見てから見つけたパターン」のため、大きく見えるのが自然です。
・事前登録後に前向きで確かめた46回では、45.7%(46回中21回) でした。偶然のぶれを考えた幅は32.2%〜59.8%で、勝ち負けがとんとんになる勝率(43%)とほぼ重なります。
・時間足別では、4時間足で 59.1%(22回中13回)、1時間足で 34.8%(23回中8回) と、結果が大きく分かれました。
・現在の状態は「🟡蓄積中」のままです。まだ結論を出せる件数(80回)に達していません。

① 今回確かめたこと

RSI(相対力指数)は、値動きの勢いを0から100の数字で表す指標です。30以下になると「売られすぎ」とされ、反発の可能性があると言われています。

このシステムでは、上昇トレンドのなかでRSIが30以下になった場面で「反発をねらって買う」シグナルが出ます。これは直感的に理解しやすい考え方です。上がっている流れのなかで一時的に売られすぎた場面を拾う、というものです。

図1:上昇トレンド中のRSI売られすぎ場面のイメージ 値段 RSI30以下 買いシグナル 上昇トレンド RSI 30 70

上昇トレンドのなかでRSIが30以下(黄色の帯)になった場面で、反発をねらって買うシグナルが出ます。イメージ図のため実際の値動きとは異なります。

2026年8月11日に、この仮説を「結果を見る前に宣言する」形で事前登録しました。事前登録とは、「この基準を満たせば合格」という条件を先に決めてから検証を始めることです。後から都合のよい解釈をふせぐためのルールです。

② 確かめ方と基準

確かめ方は次の通りです。

💡 「勝ち負けがとんとんになる勝率(43%)」とは
このシステムでは、勝ったときの利益は損切り幅の1.33倍または2倍です。負けたときの損は損切り幅の1倍です。この比率では、約43%の勝率があれば長期的に収支がとんとんになる計算です。43%を下回ると長期的にはマイナスになると考えられます。

期間の分け方は次の通りです。

これは「過去の自システムデータでの集計」です。将来の成績を保証するものではありません。

③ 登録前とその後:大きな差の理由

まず登録前の期間とその後の前向き期間の勝率を比べます。

図2:登録前とその後の勝率の比較(買いのシグナル) 0% 20% 40% 60% 80% 43%(とんとん) 76.9% 登録前 52回 45.7% 前向き期間 46回 42.5% 全シグナル平均 5,174回

図2:登録前(76.9%)と前向き期間(45.7%)を比べたもの。赤い破線が「勝ち負けがとんとんになる勝率(43%)」です。前向き期間はとんとんの線とほぼ重なります。

横にスクロールできます
期間 回数 勝ち 勝率 偶然のぶれを考えた幅(信頼区間) 1回あたり平均の損益
登録前の期間 52回 40回 76.9% 63.9%〜86.3% 損切り幅の+0.79倍
前向き期間 46回 21回 45.7% 32.2%〜59.8% 損切り幅の+0.06倍
全シグナル平均(参考) 5,174回 — 42.5% — 損切り幅の-0.01倍

※ 買いに限らず全方向(買い・売りの両方)で集計した場合:登録前は74回中45回勝ち(60.8%、偶然のぶれを考えた幅 49.4%〜71.1%)、前向き期間は72回中34回勝ち(47.2%、偶然のぶれを考えた幅 36.1%〜58.6%)でした。

なぜ登録前はこんなに高かったのか

登録前の76.9%という数字は、一見すると非常に高く見えます。しかし、これには理由があります。

「結果が出てから見つけたパターン」は、いつも実態より良く見えます。「上昇トレンド中のRSI売られすぎ」という条件を、過去のデータの中から探したとき、偶然うまくいっていた場面が多く集まる可能性があります。これを「後付けのバイアス」と言います。

このサイトの研究は、まさにこの問題を前向きに確かめるために、「結果を見る前に仮説を登録してから検証する」というルールを採っています。登録後の46回で45.7%となったことは、バイアスが修正された結果と見ることができます。

45.7%という数字自体は、全シグナル平均(42.5%)をわずかに上回っています。また、偶然のぶれを考えた幅(32.2%〜59.8%)の上側は59.8%まであります。良い結果が出る可能性は残っています。ただし、まだ結論を出せる件数(80回)に達していません。

④ 時間足別に見る(前向き期間)

前向き期間の46回を、1時間足(1時間ごとに更新されるチャートで出たシグナル)と4時間足(4時間ごとに更新されるチャートで出たシグナル)に分けて見ます。なお、46回の内訳は1時間足23回+4時間足22回+その他(日足など)1回です。

図3:前向き期間での時間足別の勝率 0% 20% 40% 60% 80% 43% 34.8% 1時間足 23回 59.1% 4時間足 22回

図3:前向き期間(46回)を時間足で分けた勝率。1時間足(23回)は34.8%、4時間足(22回)は59.1%でした。赤い破線が43%(とんとん)です。

横にスクロールできます
時間足 回数 勝ち 勝率 偶然のぶれを考えた幅(信頼区間) 1回あたり平均の損益
1時間足 23回 8回 34.8% 18.8%〜55.1% 損切り幅の-0.19倍
4時間足 22回 13回 59.1% 38.7%〜76.7% 損切り幅の+0.38倍
合計(全足) 46回 21回 45.7% 32.2%〜59.8% 損切り幅の+0.06倍

1時間足の34.8%は、とんとんの43%を下回っています。偶然のぶれを考えた幅(18.8%〜55.1%)は広く、まだ件数が少ないため結論は出せませんが、芳しくない傾向が見えます。

一方、4時間足の59.1%は比較的高く、1回あたり平均の損益も損切り幅の+0.38倍と良い水準です。ただし、偶然のぶれを考えた幅(38.7%〜76.7%)は依然として広いため、件数を積み重ねて確かめる必要があります。

1時間足(34.8%)と4時間足(59.1%)の差は、それぞれ23回・22回という少ない件数によるものです。今後の件数が増えるにつれて、この差は変わる可能性があります。現時点での観察として記録します。

⑤ 現在の判定

仮説の合格基準は「前向きのデータが80回以上集まり、1回あたり平均の損益の偶然のぶれを考えた幅の下の端が0を上回ること」です。現在は46回で基準の件数(80回)に達していないため、状態は「🟡蓄積中」のままです。

横にスクロールできます
項目 現在の値 合格基準 判定
前向きの件数 46回 80回以上 まだ
前向き勝率 45.7% — 参考値
平均の損益のぶれ幅の下端 件数不足のため未判定 0を上回る まだ
全体状態 🟡 蓄積中(引き続きデータを積み重ねます)

引き続き、結果が出るたびに前向きのデータを積み重ねていきます。次の節点となる件数の目安は、あと34回(合計80回)です。

📡 前向きトラッカー定点観測(期待値ベース)

このシステムで確かめている全仮説の現在地をまとめます。基準日は2026年10月13日です。

基準日 2026-10-13/昇格=前向きN≥80(ホールドアウト合格はN≥30)・平均R(期待値)の95%CIが0を跨がない・基準合格2回連続で確定(2026-07-19〜)/降格=昇格後の再判定で基準割れ2回連続→蓄積中へ(2026-07-18〜・再昇格可)

表の見方:「仮説」は、どんな場面で出たシグナルかを表します。「種別」は、その場面のシグナルが「勝ちやすいか」「負けやすいか(避けたほうがよいか)」のどちらを確かめているかです。「平均の損益」は1回あたりの損益を、損切りになったときの損を1として表した数字で、「ぶれの幅」はその数字の偶然のぶれの幅(95%)です。「ぶれ幅の下端が0より大きい」は、ぶれの幅がまるごと0より上=偶然ではなくプラスと言える、という意味です。

📡 前向きトラッカー定点観測(期待値ベース)

基準日 2026-10-13/昇格=前向きN≥80(🏁ホールドアウト合格はN≥30)・平均R(期待値)の95%CIが0を跨がない・基準合格2回連続で確定(2026-07-19〜)/降格=昇格後の再判定で基準割れ2回連続→🟡へ(2026-07-18〜・再昇格可)

表の見方:「仮説」は、どんな場面で出たシグナルかを表します(小さな文字は研究用の管理名)。「種別」は、その場面のシグナルが「勝ちやすいか」「負けやすいか(避けたほうがよいか)」のどちらを確かめているかです。「平均の損益」は1回あたりの損益を、損切りになったときの損を1として表した数字で、「偶然のぶれの幅」はその数字のぶれの幅(95%)です。「ぶれ幅の下端が0より大きい」は、ぶれの幅がまるごと0より上=偶然ではなくプラスと言える、という意味です。時間足の指定がない仮説は、1時間足・4時間足・日足を合わせた数字です。
言葉の意味(17語・タップで開く)
  • 全銘柄=このシグナルが見張っている18銘柄(金・銀・原油・株価指数・為替・ビットコイン)
  • 株価指数=日経平均・S&P500・ナスダック100・NYダウ・英FTSE100
  • 円の通貨ペア=ドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円
  • 円以外の通貨ペア=ユーロドル・ポンドドル・豪ドル米ドル・ユーロ豪ドル・ポンド豪ドル
  • 逆張り買い=下がったところで買うこと(ここでは「RSI売られすぎからの反発」か「ボリンジャーバンド−2σタッチ」で買ったもの)
  • 壁=利益確定の目標までの間にある直近の高値(売りなら安値)
  • 選別ランク=過去の成績をもとにシグナルを「最上位・良・普通・避けたい」に分けた目安
  • 移動平均線=直近25本・75本の値段の平均をつないだ線(日足なら25日・75日)
  • RSI=値動きの勢いを0〜100で表す指標(30以下は売られすぎ、70以上は買われすぎの目安)
  • MACD=2本の移動平均の差で勢いの変わり目を見る指標
  • ボリンジャーバンド=平均からのばらつきで引いた帯(−2σは下の線、+2σは上の線)
  • ゴールデンクロス=短い期間の線が長い期間の線を下から上へ抜けること(デッドクロスはその逆)
  • 関連ニュース=シグナルが出たときに集まっていた、その銘柄のニュースの本数
  • 順張り=値動きの向きに乗るシグナル(直近20本の高値・安値の抜け、MACD・移動平均線のクロス)
  • ADX=トレンドの強さを表す指標(20未満は弱い、25以上は強いの目安。上げか下げかは表さない)
  • VIX=米国株の「恐怖指数」(市場の不安が大きいほど高い)
  • ファンダの見立て=毎日朝夕のまとめ(経済指標・ニュース・金融政策)から出す、その銘柄の上げ下げの見立て
横にスクロールできます
仮説種別宣言基準前向き現在値(平均R)状態
円以外の通貨ペアの買い
group=other_fx×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R -0.03
CI[-0.13~+0.08]
378/906・勝率42%
🟡蓄積中
株価指数の買い
指数×ロング(全足ライブ)
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.03
CI[-0.11~+0.17]
371/839・勝率44%
🟡蓄積中
値段が2本の移動平均線より上の買い
ステート 上昇配置(>MA25&75)×ロング
勝ちやすいか
edge
前向きN≥30🏁
平均RのCI下限>0
平均R +0.01
CI[-0.11~+0.14]
351/808・勝率43%
🟡蓄積中
目標の手前に壁なしの売り
blocked=False×dir=short
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R -0.01
CI[-0.12~+0.10]
297/700・勝率42%
🟡蓄積中
「RSI売られすぎからの反発」のシグナル
売られすぎ逆張り買い(rsi_oversold_bounce・全足)
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.15
CI[-0.01~+0.31]
203/411・勝率49%
🟡蓄積中
金・銀の買い
group=metal×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.07
CI[-0.12~+0.27]
165/359・勝率46%
🟡蓄積中
上昇トレンド中の逆張り買い
trend=上昇×reversalL
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.06
CI[-0.09~+0.20]
156/345・勝率45%
🟡蓄積中
目標の手前に壁ありの売り
blocked=True×dir=short
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R -0.04
CI[-0.19~+0.12]
129/312・勝率41%
🟡蓄積中
上昇トレンド中、RSI30以下(売られすぎ)のシグナル(買いも売りも)
rsi=os×trend=上昇
勝ちやすいか
edge
前向きN≥80
平均RのCI下限>0
平均R +0.12
CI[-0.12~+0.36]
35/73・勝率48%
🟡蓄積中
トレンドが強いとき(ADX25以上)の順張り
順張り×ADX強(25以上)(回避)
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R -0.35
CI[-0.57~-0.13]
19/68・勝率28%
🟡蓄積中
買い全般
dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.03
CI[-0.05~+0.10]
1327/3018・勝率44%
⛔反証
下降トレンド中の買い
trend=下降×dir=long
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.10
CI[+0.01~+0.20]
446/942・勝率47%
⛔反証
全銘柄のシグナル(買いも売りも)
group=all
負けやすいか
gate
前向きN≥80
平均RのCI上限<0
平均R +0.01
CI[-0.04~+0.06]
1741/4006・勝率44%
⏹見込みなし

免責事項・ご注意

このページは情報提供を目的としており、特定の銘柄や投資商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。市場には損失リスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。過去の成績は将来の結果を保証するものではありません。

当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言・代理業の登録もしていません。そのため、個別の投資助言は行いません。

本記事の成績データは、当サイトのシグナル記録をもとにした独自のシミュレーション集計であり、実際の取引成績とは異なります。データは自動収集・自動計算によるもので、誤りが含まれる可能性があり、正確性は保証しません。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、投資助言・代理業の登録を受けていません。掲載された情報はすべて過去のデータに基づく参考情報であり、将来の運用成果を示すものではありません。投資に関する最終判断はご自身の責任で行ってください。