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AIシグナル研究日誌 #65
もみあい×ショート FWD N=157 全域マイナス確定
——エッジ崩壊の最終章(#012→#019→#029→#059→#065)

🧪 AIシグナル研究日誌  |  公開:2026年8月9日  |  検証対象:signals-log.json(決済済み・反実仮想除外) |  基準日:2026-08-09

⏱️ 30秒でわかる
31.8% もみあい×ショート FWD勝率(N=157)。損益分岐43%を約11pp下回る
-0.257R FWD 期待値 E(R)。95%CI [-0.42〜-0.08]——CI上限が-0.08 < 0 で全域マイナス確定
63.6% 最初の in-sample 勝率(IS N=44)。前向きN=157の31.8%と約32pp乖離

結論:今回集計したシグナル・資産グループ・時間足の各区分では、原油(小サンプルのため参考値)を除き損益分岐43%に届きませんでした。IS 63.6%の「発見」はin-sampleフィッティングだったと統計的に確定しました。

① シリーズの経緯(#012〜#065)

「もみあい×ショート」の研究は2026年6月に始まりました。最初はin-sample 67.3%という高勝率が見つかりましたが、前向き検証を重ねるごとに数値が大きく崩れ、今回のN=157で決定的な結論に至りました。

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記事 区分 N 勝率 主な発見
#012 IS発見 49 67.3% 初発見。macd_dead(61%)・low_break(27%主体)でFDR通過
#019 IS追試 75 50.7% データ追加26件でIS崩落。low_break×metal=0/10確認
#029 FWD開始 FWD 54 31.5% 前向き崩落。CI[-0.56〜+0.03]で上限がゼロに肉薄
#059 FWD継続 FWD 141 33.3% low_break FWD E(R)=-0.417 CI全域マイナス確定
#065(本稿) FWD確定 FWD 157 31.8% E(R)=-0.257 CI[-0.42〜-0.08]。全域マイナス確定 ⛔反証
シリーズを通じて IS 67.3% → FWD 31.8% という約36pp の逆方向乖離が確認されました。これは in-sample フィッティング(過去データへの適合)の典型例です。

② メイン検証結果:N=157 全域マイナス確定

前向きトラッカー登録日(2026-06-17)以降に決済されたシグナルをすべて集計しました。宣言した2つの基準を両方クリアしました。

宣言した判定基準と結果

💡 用語メモ
R=損切り(SL)到達時の損失を1とするリスク単位。損益分岐43%=TP1中心(tp1≒+1.33R/sl=-1.0R)で損益がトントンになる勝率の目安。Wilson 95%CI=勝率(割合)の信頼区間、ブートストラップ95%CI=平均Rの信頼区間で、いずれも「サンプルのばらつきを踏まえた振れ幅」を示します。FDR=多数の条件を同時に検定したときの偽陽性率を抑える補正。
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区分 N 勝ち 勝率 95%CI(Wilson) E(R)
IS(登録前) 44 28 63.6%
FWD(前向き) 157 50 31.8% [25.1%, 39.5%] -0.257R
全期間合計 201 78 38.8% [32.3%, 45.7%] -0.095R

E(R)のブートストラップ95%CI は [-0.42〜-0.08] で、CI上限が -0.08 とゼロを下回っています。過去データ上の平均値を単純に100回分へ換算すると約25.7R分のマイナスに相当します(実際に100トレードを行った結果ではなく、将来の損益を示すものではありません)。

③ チャート風図解:もみあい相場の落とし穴

もみあい帯(レンジ相場) 上限 下限 ショート発火 SL TP1 SLヒット(損失) もみあい続く 【概念図】もみあい相場でショートを打つとレンジ反発でSL到達が多い。期待値が継続的にマイナスになる。 ※ 概念を示すイメージ図です(実際の値動きではありません)

図1:もみあい相場×ショートの典型的失敗パターン(概念図)。レンジ内での逆反発により SL ヒットが頻発し、前向き勝率 31.8% / E(R) = -0.257R を記録。※本図は過去データ(前向き検証期間)で観察された傾向の概念図であり、将来同様の結果になることを示すものではありません。

シリーズ勝率推移(#012〜#065) 43%(損益分岐) 50% 20% 70% #012 IS #019 IS #029 FWD #059 FWD #065 FWD 前向き開始 in-sample 前向き(out-of-sample) 67.3% 50.7% 31.5% 33.3% 31.8% ⛔確定 ※ 概念を示すイメージ図です(実際の値動きではありません)

図2:シリーズ勝率の推移。IS(緑背景)では 67.3% → 50.7% と高水準だったが、前向き期間(赤背景)に入ると一貫して 30〜33% で推移し、最終的に損益分岐 43% を大きく下回ることが確定した。

FWD グループ別勝率(N=157 総計) 43% 15.4% BTC N=13 26.7% 円クロス N=30 31.0% ドルFX N=42 33.3% 金属 N=27 37.8% 指数 N=37 50.0% 原油 N=8※ ※原油N=8は小サンプルにつき参考値。その他全グループで損益分岐43%(赤破線)を下回る。

図3:FWD グループ別勝率。原油(N=8)を除く全グループで損益分岐 43% を下回る。特に BTC(15.4%)と円クロス FX(26.7%)の不振が目立つ。

④ シグナル別内訳

in-sample で高勝率を示した主要シグナルも、前向き期間ではすべて損益分岐を割り込みました。特に low_break(安値ブレイク)の崩壊が著しく、IS 69.2% から FWD 26.2% へ約 43pp 下落しています。

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シグナル FWD N FWD 勝率 FWD E(R) IS N IS 勝率 変化
macd_dead 85 35.3% -0.177R 25 56.0% ▼20.7pp
low_break 42 26.2% -0.389R 13 69.2% ▼43.0pp
ma_dead 25 36.0% -0.160R 3 66.7% ▼30.7pp
low_break の二重の問題:もみあい相場での安値ブレイクショートは、フォールスブレイク(だまし)が発生しやすい環境で打ちに行く戦略です。前向き E(R) = -0.389R は全シグナル中最悪です。

全期間での主要シグナル勝率(verify.py 検証用)

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条件 全期間 N 勝ち 勝率 95%CI
もみあい×ショート 全件 201 78 38.8% [32.3%, 45.7%]
もみあい×ショート×macd_dead 110 44 40.0% [31.3%, 49.3%]
もみあい×ショート×low_break 55 20 36.4% [24.9%, 49.6%]
もみあい×ショート×tf=1h 99 34 34.3% [25.7%, 44.1%]
もみあい×ショート×jpy_fx 37 10 27.0% [15.4%, 43.0%]
もみあい×ショート×index 40 16 40.0% [26.3%, 55.4%]

⑤ 資産グループ別内訳(FWD)

FWD(N=157)のグループ別内訳をみると、BTC(15.4%)と円クロス FX(26.7%)が特に悪く、相場の方向感が読みにくい横ばい局面でショートを打つことの難しさが際立っています。

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グループ FWD N FWD 勝率 FWD E(R) 95%CI
BTC 13 15.4% -0.641R [4.3%, 42.2%]
円クロスFX(jpy_fx) 30 26.7% -0.378R [14.2%, 44.4%]
ドルFX(other_fx) 42 31.0% -0.278R [19.1%, 46.0%]
金属 27 33.3% -0.222R [18.6%, 52.2%]
指数 37 37.8% -0.117R [24.1%, 53.9%]
原油 8 50.0% +0.166R [21.5%, 78.5%](N小)

指数グループ(37.8%)が相対的にましではありますが、CI[24.1%, 53.9%] は損益分岐43%をまたいでいるため、エッジとは言えません。なお原油は N=8 と小サンプルのため参考値にとどめます。

⑥ 比較:もみあい×ロングとの非対称

同じもみあい相場でも、方向がロングの集計では数値が異なります(FWD N=457、勝率 46.2%)。また、別のトレンド局面のショートは相対的に高い数値でした。いずれも過去データの集計結果であり、特定の売買行動を推奨するものではありません。

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条件 FWD N FWD 勝率 43%比較
もみあい×ショート(本研究) 157 31.8% ▼ 11.2pp
もみあい×ロング(対照) 457 46.2% ▲ +3.2pp
下降×ショート(対照) 159 47.8% ▲ +4.8pp
上昇×ショート(対照) 188 39.9% ▼ 3.1pp

※本表は勝率のみの単純比較です(pp=パーセントポイント、勝率の差の単位)。対照条件の期待値(平均R)の優位性はいずれも確定したものではありません。特定の売買を推奨するものではありません。

ロングとの非対称:前向き集計ではロング側が約 14pp 高い勝率となりました(46.2% vs 31.8%)。ただしこれは勝率のみの比較であり、ロング側の期待値の優位性は現時点で確定していません。「もみあい = ショート有利」という直感は、in-sample の偶然に過ぎませんでした。

⑦ 教訓と今後の観察ポイント

この研究から得た教訓

今後の観察ポイント

もみあい×ロングへの示唆:同じもみあい環境でショートが不利であることは、ロング側の検証を進める動機になります。現在 FWD 457件 46.2% を蓄積中。E(R)の CI がプラス側に確定すれば、次の研究テーマになります。現時点でロング側の優位性は確定しておらず、特定の売買を推奨・示唆するものではありません。

📡 前向きトラッカー定点観測(2026-08-09)

前向き検証を事前宣言した仮説の現在値です。昇格=前向き N≥80 かつ E(R)の 95%CI がゼロを跨がない(2回連続確定)。

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基準日 2026-08-09/昇格=前向きN≥80(🏁ホールドアウト合格はN≥30)・平均R(期待値)の95%CIが0を跨がない・基準合格2回連続で確定(2026-07-19〜)/降格=昇格後の再判定で基準割れ2回連続→🟡へ(2026-07-18〜・再昇格可)

仮説種別宣言基準前向き現在値(平均R)状態
group=metal×dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R -0.01 CI[-0.29~+0.28](75/176・勝率43%)✅昇格
trend=上昇×reversalLedge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R +0.20 CI[+0.05~+0.34](78/152・勝率51%)✅昇格
group=allgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.04 CI[-0.04~+0.11](715/1608・勝率44%)🟡蓄積中
blocked=Falsegate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.04 CI[-0.04~+0.12](571/1278・勝率45%)🟡蓄積中
blocked=False×dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.07 CI[-0.04~+0.19](462/1003・勝率46%)🟡蓄積中
trend=下降gate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.12 CI[+0.01~+0.23](248/517・勝率48%)🟡蓄積中
tf=4h×dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.12 CI[-0.03~+0.26](238/498・勝率48%)🟡蓄積中
tier=neutralgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R -0.03 CI[-0.14~+0.09](192/460・勝率42%)🟡蓄積中
trend=中立・もみあい×dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.08 CI[-0.07~+0.22](211/457・勝率46%)🟡蓄積中
group=indexedge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R +0.01 CI[-0.13~+0.15](191/442・勝率43%)🟡蓄積中
trend=下降×dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.14 CI[-0.02~+0.29](194/399・勝率49%)🟡蓄積中
指数×ロング(全足ライブ)edge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R +0.12 CI[-0.08~+0.33](186/387・勝率48%)🟡蓄積中
group=other_fx×dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.07 CI[-0.06~+0.20](173/377・勝率46%)🟡蓄積中
blocked=False×dir=shortgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R -0.06 CI[-0.23~+0.12](121/299・勝率40%)🟡蓄積中
group=metalgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R -0.01 CI[-0.21~+0.19](103/243・勝率42%)🟡蓄積中
ステート 上昇配置(>MA25&75)×ロングedge前向きN≥30かつ平均RのCI下限>0🏁平均R +0.16 CI[-0.10~+0.41](107/216・勝率50%)🟡蓄積中
売られすぎ逆張り買い(rsi_oversold_bounce・全足)edge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R +0.22 CI[-0.04~+0.49](89/170・勝率52%)🟡蓄積中
trend=下降×dir=shortgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.12 CI[-0.12~+0.35](76/159・勝率48%)🟡蓄積中
trend=中立・もみあい×dir=shortedge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R -0.26 CI[-0.46~-0.05](50/157・勝率32%)🟡蓄積中(⛔反証水準)
trend=中立・もみあい×reversalLgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.07 CI[-0.17~+0.31](68/148・勝率46%)🟡蓄積中
blocked=True×dir=shortedge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R -0.14 CI[-0.39~+0.10](44/120・勝率37%)🟡蓄積中
group=index×reversalLedge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R +0.01 CI[-0.29~+0.32](50/115・勝率44%)🟡蓄積中
signal=low_breakgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R -0.11 CI[-0.36~+0.15](41/107・勝率38%)🟡蓄積中
group=index×dir=shortgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.07 CI[-0.20~+0.35](47/102・勝率46%)🟡蓄積中
group=btc×dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.02 CI[-0.21~+0.25](44/101・勝率44%)🟡蓄積中
other_fx×逆張り買い(回避)gate前向きN≥30かつ平均RのCI上限<0🏁平均R +0.19 CI[-0.11~+0.49](50/98・勝率51%)🟡蓄積中
group=metal×reversalLgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.06 CI[-0.37~+0.49](36/79・勝率46%)🟡蓄積中
signal=ma_deadedge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R -0.11 CI[-0.49~+0.26](19/50・勝率38%)🟡蓄積中
ロング×上昇トレンド×MA両線の上edge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R +0.31 CI[-0.23~+0.84](28/50・勝率56%)🟡蓄積中
ステート MACDゴールデン×両MA下(底値圏転換)edge前向きN≥30かつ平均RのCI下限>0🏁平均R +0.06 CI[-0.38~+0.49](19/42・勝率45%)🟡蓄積中
group=btc×reversalLgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.17 CI[-0.27~+0.60](20/40・勝率50%)🟡蓄積中
ステート RSI≥70×上昇トレンド(強さは続く)edge前向きN≥30かつ平均RのCI下限>0🏁平均R +0.29 CI[-0.08~+0.66](21/38・勝率55%)🟡蓄積中
ロング全般(日足)edge前向きN≥80かつ平均RのCI下限>0平均R -0.33 CI[-0.64~-0.03](10/35・勝率29%)🟡蓄積中
dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.08 CI[-0.03~+0.19](562/1213・勝率46%)⛔反証
reversalL(逆張り買い)gate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.19 CI[+0.04~+0.35](220/430・勝率51%)⛔反証
tier=goodgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.26 CI[+0.09~+0.43](159/294・勝率54%)⛔反証
tier=good×dir=longgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.28 CI[+0.09~+0.46](151/276・勝率55%)⛔反証
trend=下降×reversalLgate前向きN≥80かつ平均RのCI上限<0平均R +0.35 CI[+0.08~+0.61](90/156・勝率58%)⛔反証

※ ⛔反証=事前宣言した仮説が前向き検証で宣言と逆方向に確定したもの(edge=平均RのCI上限<0/gate=CI下限>0)。昇格・降格基準は事前宣言済み。 ※ 本文のE(R) 95%CIはブートストラップ法、本表の平均RのCIは推定手順が異なるため、同一仮説でも区間がわずかに異なります。

本記事は過去のシグナルデータを用いた統計的研究の記録です。将来の投資成果や利益を保証するものではありません。掲載されている数値・分析はあくまで参考情報であり、特定の銘柄・手法への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いします。本記事は金融商品取引法に基づく投資助言ではありません。当サイトは金融商品取引業者ではなく、金融商品取引法に基づく投資助言業・代理業の登録を行っていません。